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ドラえもん(テレビ朝日) ドラえもん 2023年7月~23年9月 共通事項 放送時間…土曜17 00~17 30 絨毯の上に 日本コロムビア、BANDAI、小学館、エポック社 以外カラー表記 固定スポンサー 2023年7月1日 0’30”…TAKARA TOMY(タカラトミー)、Hotto Motto、日本コロムビア、BANDAI、小学館、M(McDonald's)、任天堂 2023年7月15日 0’30”…Hotto Motto、TAKARA TOMY(タカラトミー)、小学館、BANDAI、M(McDonald's)、任天堂、Rakuten 楽天損保(PT) 2023年7月29日 1’00”…BANDAI 0’30”…Hotto Motto、小学館、任天堂、M(McDonald's)、TAKARA TOMY(タカラトミー) 2023年8月5日 0’30”…TAKARA TOMY(タカラトミー)、M(McDonald's)、エポック社、Hotto Motto、BANDAI、小学館、任天堂 2023年9月16日 0’30”…LOTTE、TAKARA TOMY(タカラトミー)、小学館、任天堂、BANDAI、M(McDonald's)、Rakuten(PT) 2023年9月30日 0’30”…TAKARA TOMY(タカラトミー)、任天堂、M(McDonald's)、小学館、日清食品(PT)、Rakuten(PT)、ZOJIRUSHI(PT) @BSS山陰放送 (テレ朝系列外遅れネット) + ... 共通事項 基本の放送時間…日曜05 45~06 15 固定スポンサー 2023年7月2日 秒数不明…Life Design KABAYA
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第1章 のら犬イチの国・・・ とある研究所の中、犬と人間をかけ合わせた様な姿をした種族の老人がいた。 老人「長かった・・・・。このタイムマシンが完成する日まで。いよいよ出発のときじゃ!」 老人が乗り込んだタイムマシンは時空間の中に飛び込んだ。 老人「これでやっと会いに行けるのだ。あの人に・・・」 老人は、ひらがなの「の」の字を崩した様な文字が書かれた玉を首にかけていた。 しかし、タイムマシンが大きく振動しだした。 老人「な、なんだ!?トラブルか?いったいこれはなんだ!?目的地はまだはるか先だというのに」 「ウッ!!ウワ~ッ」 老人が若返っていく。 そして、タイムマシンが光に包まれ――― 山中に墜落したタイムマシンに、あの老人と同じように犬や猫と人間をかけ合わせた様な姿をした種族の男女が近寄って来た。 男「ウム?事故らしい・・・」 女「これはなんの乗り物かしら?」 男「操縦士がいるのでは?」 女「助けないと!!」 「まあ!!な・・・、なぜ、こんな赤ん坊が!?」 タイムマシンの中に居たのは、あの玉を首にかけた赤ん坊だった。 現代。 野球場でジャイアンとスネオがのび太にノックをしていた。 それを一匹の野良犬が見ていた。 ジャイアン「のび太!!今度エラーしやがったらしょうちしねえかんな!!」 のび太「わ、わかったよ・・・」 ジャイアン「行くぞ―――――っ!」 のび太「わ、わ。オーライ、オーライ」 ボールはのび太の後ろの茂みに落ちた。 スネ夫「またやった・・・さっきのが最後のボールだよ」 ジャイアン「ウヌ~~~~今日はもう終わりだ!」 「のび太はなくしたボールを探せ!!見つけるまで試合には出さねえからな!」 のび太「エ――――ッ、そんな!!」 のび太「たしかこの辺に落ちたと思うんだけど・・・・」 野良犬「ワン」 のび太「わ~~~~~!なんだ、子犬かあ。おどかすなよ!」 野良犬がのび太の服を引っ張る。 のび太「わっ、はなせよ!ぼくは今遊んでいるひまないんだよ」 野良犬「ワン」 野良犬がボールを見つけていた。 のび太「ああ!ボールだ。でかした!わっ!」 のび太が石に躓いて転び、その拍子にボールが川に落ちた。 のび太「しまった、落としちゃった」 野良犬「クウン・・・・・」 野良犬が川に飛び込んだ。 のび太「あっ!ボールを取ってくれるんだね。もうすこし、がんばれがんばれ!」 「・・・・・・・」 野良犬は溺れだした。 野良犬「え~~~~~~~!?犬なのに泳げないの!?助けたくてもぼくも泳げないし・・・・でも、みんな帰っちゃたし・・・・」 野良犬が沈んだ。 のび太「ワ~~~~!!もう、グズグズしてられない!!えいっ!!」 のび太が川に飛び込んで、野良犬を掴まえた。 のび太「うっ!息がつづかない・・・おぼれる~~~~!!・・・・ん!?」 のび太と野良犬は川から出た。 のび太「はあ。はあ。はあ。足が届くところでよかったね」 野良犬「ワン」 野良犬はボールをくわえていた。 のび太「あー、ボール取れたのか!わ~~~~い、ありがとう!!」 野良犬「ワンワン」 空き地。女性が3匹の子猫を入れたダンボールを置いていった。 女性「ごめんね・・・」 子猫「ミャ~~~ミャ~~~ミャ~~~!」 女性の乗る車とのび太がすれ違った。 のび太「はあはあ。もう!」 のび太の後ろにはあの野良犬がついてきていた。 のび太「だからついてきちゃだめだって。うちにはこわ~いママがいて・・・・」 ドラえもん「のび太!!」 のび太「なんだ、ドラえもんかあ。びっくりさせないでよ!!」 ドラえもん「そんなびっくりするようなこと言ってないぞ」 野良犬「ワン!」 ドラえもん「ははあ、また拾ってきたな・・・・」 のび太「しようがないじゃない!ついてきちゃったんだもの・・・・」 ドラえもん「ペットなんて、ママのお許しが出るわけないだろ」 のび太「で、でもほっとくのもかわいそうだろ!なんとかならないかなあ?」 ドラえもん「しようがないなあ。とにかく家の中へ・・・・」 「よし、パパとママはテレビに夢中だ。今のうちだ」 キャスター「今回発見された遺跡は、人類が誕生するはるか前にかなりの文明を持っていたらしく・・・、歴史的大発見として注目を集めています」 ドラえもん「なんとか連れてこられたけど・・・いつまでママにかくれて飼えるやら・・・・・」 のび太「なんとかママに見つからないようにできない?」 ドラえもん「このままじゃ見つかるのも時間の問題だ。「かべかけ犬小屋」を使おう。この辺でいいや」 ドラえもんが犬小屋の書かれたポスターを壁に貼り付けた。 ドラえもん「さ、ここがきみの家だよ、入ってごらん」 野良犬「ワン♪」 ドラえもん「ほら、見かけはポスターだよ」 のび太「うれしいかい?」イヌ」 野良犬「ワン」 ドラえもん「イヌっていうのはおかしいよ。名まえをつけなきゃ」 のび太「名まえかあ・・・・」 野良犬「ワンワン」 のび太「そうだ、ワンといえば英語で1のことじゃないか。名まえはイチにしよう。今日からきみはイチだ」 ドラえもん「イチか。いいんじゃない。ちょっと安直だけど」 イチ「ワンワン」 野良犬改めイチがのび太に飛びついた。 のび太「ほら、気に入ってる」 魚屋「さあ、今日はもう店じまいだ」 魚屋、魚政に空き地に捨てられた子猫の一匹が近寄ってきた。 野良猫「ミイ」 魚屋「あれ?おまえ、こないだのどろぼー猫じゃねえか。シッシッ!おまえにやる魚なんてねえよ!!あっち行きな!!」 魚屋に追い払われた野良猫は車に轢かれかけた。 野良猫「フギャー」 運転手「ばか猫、気をつけろ!」 翌日、しずかがのび太の家に来た。 しずか「へえ。イチちゃんっていうの」 のび太「とってもかわいい子犬だよ」 しずか「まあ、かわいいワンちゃん」 イチ「ワン」 イチ「ワンワン!」 のび太「ちょっと待ってろ、イチ。宿題かたづけたら、遊んでやるよ」 イチ「ワンワン!」 イチは押し入れの奥の箱を倒してしまった。 のび太「あ、こら!じっとしてなさい、イチ!」 イチ「ワンワン」 イチはけん玉をくわえていた。 のび太「あ~~~、これはまちがいない!!おばあちゃんがくれたケン玉だ!!なつかしいなあ」 ドラえもん「あ、玉に名まえが書いてある。のび・・・・・犬・・・・?」 のび太「幼稚園のころ、ぼくが書いたんだ」 ドラえもん「「太」と「犬」をまちがえたか、きみらしい・・・」 おばちゃん「もしもしカメよカメさんよ~~~~。世界のうちでおまえほど~~~、歩みののろいものはない~~~」 のび太「どうしてそんなにのろいのか~~~~」 しずか「イチちゃんも楽しいのね」 イチ「ワン!」 のび太「あ!」 けん玉の糸が切れて、玉が飛んで行った。 のび太「ああ、玉がっ!」 イチ「ワン!!ワグ!」 イチが玉に飛びついて、くわえた。 のび太「わ~~~~!!イチ、えらいぞ!!」 イチ「ワグワグ!ワウウウ」 のび太「ありがとう、イチ」 夜、外では雨が降っていた。 イチ「クウン。ワウ」 ドラえもん「どうした?」 のび太「ずっと外を見て鳴いてるんだ。あ、何かいるぞ。ほら、向かいの屋根の上に」 ドラえもん「猫だ。雨にぬれてズブぬれだ・・・・」 イチ「クウンクン」 のび太「かわいそうだっていうの?」 「しかたない。つかまえてこよう」 のび太とドラえもんが「タケコプター」を付けて、屋根の上に向かった。 のび太「こらっ、おとなしくしろっ!!」 ドラえもんとのび太が引っかき傷だらけになりながらも、家に連れて来たのは、 あの野良猫だった。 ドラえもん「やっと連れてこられた・・・」 のび太「いっぱいひっかかれた・・・いてて・・・・ずいぶんつらい思いをしてきたみたいだ」 ドラえもん「ずっと1匹だったのかな?今日からきみも仲間だ」 のび太「ズブぬれだったから、名まえはズブにしよう」 ドラえもん「しかし、2匹も飼うとなると、エサが問題だ」 のび太「何か考えなくちゃ」 のび太が冷蔵庫からイチとズブのエサを取ってきた。 のび太「ほら、イチにはソーセージ。ズブにはちくわを取ってきたよ」 「ずっとこのまま冷蔵庫からエサを取ってくるわけにもいかないなあ・・・・かといって、おこづかいもないし・・・・・」 ドラえもん「そうだなあ。「自動買いとり機」でも使ってみるか」 のび太「それでどうするの?」 ドラえもん「たとえば」 「とっておきのどら焼き!!ものを入れると、そのものにふさわしい値段で買ってくれるんだ」 ドラえもんが「自動買いとり機」にどら焼きを入れると、20円が出てきた。 のび太「やったあ!!って、たったの20円?」 ドラえもん「ちょっと古いどら焼きだったからね・・・・・」 のび太「まんがにおまちゃ、古新聞、古雑誌」 ドラえもん「なんでもいいから、放りこめ!」 のび太「こないだ買ったこのまんが・・・・・まだ半分も読んでないだけど・・・・・ええい、入れちゃえ、イチたちのためだ!!」 「それでもまだこれだけ?」 ドラえもん「これじゃエサも買えないよ」 のび太「なんかほかの方法を考えないと!」 ドラえもん「う~~~~・・・ん。しばらくおし入れで考える。きみは散歩でも行ってきな」 のび太「よし、ママがいない今のうちだ。おおい!ズブもいっしょに来いよ」 ズブはのび太から離れていった。 のび太「変なやつ」 のび太とイチは空き地に行った。 のび太「しずちゃん!!」 しずか「のび太さん、いいところへ」 しずかは、段ボールに入った3匹の子猫を見せてきた。 のび太「え~~~~!!捨て猫!?」 しずか「このままじゃかわいそう。なんとかならないかしら?」 のび太「うちはこれ以上飼えないよ」 しずか「そうなの・・・?」 イチ「クウン・・・・・」 のび太「イチ、だめだよ」 イチ「ワグワグ!」 イチがのび太の服を引っ張る。 のび太「いいかげんにしろ、イチ!!ぼくとドラえもんがどんなにきみたちのためにがんばってるか、わからないのか!!もう限界なんだ。これ以上飼えないんだ!」 イチ「クウン・・・・・」 しずか「のび太さん・・・・・」 のび太「もう知らない」 イチが子猫と一緒に去って行こうとしていた。 のび太「!、ど、どこへなりと行けばいいじゃない・・・・」 「ク・・・クゥ~~~~。待ってよ、イチ~~~~!!」 のび太がイチたちを追いかけた。 のび太「行くなよ、イチ!!なんとかがんばってみるから!!」 イチ「ワン!」 のび太としずかがイチ達と家に戻った。 のび太「おーい、ドラえも~~~~ん!あれ?いないぞ」 「かんじんなときにいつもいないんだ」 そう言うのび太に引き出しをぶつけながら、ドラえもんが出てきた。 ドラえもん「ついに手に入れた!!」 しずか「ドラちゃん!」 ドラえもん「食糧問題は解決だ。「無料フード製造器」!水と空気でクロレラを培養して、犬と猫の好みに合わせて食べ物を作れる。これでいくらでもエサが出てくる」 のび太「やったあ!!よかったなあイチ、これでみんな飼えるぞ!」 イチ「ワン」 ママ「ワン・・・・・・?んだか2階がさわがしいわね・・・あの子まさか!!のび太!!」 ママがのび太の部屋に向かった。 のび太「わっ!!ママが来る!!大変だ!」 ドラえもん「よし!「どこでもドア」で逃げよう。どこかの山奥へ!!」 ママ「のび太!!あら?おかしいわね・・・・」 ドラえもん「ふ、ふう。なんとかセーフ」 のび太「ママはカンがするどいなあ・・・・」 山奥に向かったドラえもん達の周りには、大勢の野良犬や野良猫がいた。 ドラえもん「わ~~~~!!なんだこりゃ!?」 のび太「どうして山奥にこんなにたくさん犬や猫が!?」 ドラえもん「みんな、のら犬やのら猫だ・・・・・」 しずか「きっと飼うのに困った人たちがこの山に捨てていったんだわ!」 ドラえもん「なんだ、この音は!?」 のび太「ああ~っ!!ブルドーザーがあんなに!!」 のび太達から少し離れた所で、ブルドーザーやショベルカーといった重機が 木々を切り倒し、整地していた。 ドラえもん「わかった。開発業者だよ。ここも別荘かなんかになっちゃうんだ」 のび太「そんな・・・・じゃあ、ここにいる犬や猫たちはどうなるの?」 ドラえもん「う・・・・ん・・・どうにもならない・・・・な。とりあえず「スモールライト」で小さくしてここから連れだそう」 鉄橋の下に、4枚の「かべがけ犬小屋」が張られた。 のび太「もっといい場所はなかったの?」 ドラえもん「とりあえず今はここでがまんしてもらおう」 しずか「みんな、けんかしちゃだめよ」 ドラえもん「う~~~~ん、これからどうするかなあ・・・・」 そこへ一匹のネズミが来た。 ドラえもん「ん!?わ~!!ネズミ!!ネズミ!!」 スネ夫とジャイアンもいた。 スネ夫「ハハハ、おくびょうだなあ、ドラえもんは。おもちゃなのに」 のび太「おーい、ネズミはおもちゃだよ!」 ドラえもんは既に逃げ出していた。 ジャイアン「やい、のび太!こんなところで何やってんだ?」 のび太「え・・・・・、いや・・・・・・」 ネズミのおもちゃが「かべがけ犬小屋」の中に入っていった。 スネ夫「ん?これはなんだ」 「ニャア~ッ」 スネ夫「へ!?」 野良猫たちが「かべがけ犬小屋」から飛び出し、ジャイアンとスネ夫に飛びかかった。 ジャイアン「うおお~~~^!!」 スネ夫「なんだよ、こりゃあ~~^!!」 スネ夫「なるほど、そういうわけか。かわいそうだよな。せっかく生まれてきたのに住むとことがないなんて・・・」 しずか「人間って自分勝手すぎるわよ」 のび太「そうだ、人間が悪い!!ん?そうだ!!「タイムマソン」でう~~^んと大昔にイチたちを連れていってやろう!!人間とか恐竜とかイチたちをいじめる動物たちがいない、ず~~~~っと大昔に!!」 「さあ、みんないったん「かべがけ犬小屋」の中へ!」 「これでみんなを一度に部屋まで運べる」 しずか「なるほど!」 ズブは逃げ回っていた。 のび太「ズブもおとなしく来いよ、いいところへ連れてってやるから」 しずか「はい、つかまえたわ」 のび太「ところで恐竜がいないくらいの昔って・・・・、どのくらい昔だろう?」 スネ夫「恐竜だいたのは1~2億年くらい前だから、恐竜がいない時代となると・・・」 しずか「ざっと3億年くらい前かしら?」 のび太「よし、じゃあ、イチたちの新世界は3億年前に決定!!」 のび太たちは「タイムマシン」で3億年前の過去に向かった。 スネ夫「ワア!!これが恐竜もまだいない大昔?」 のび太「そう、3億年前の世界だよ!」 「さあ、イチ!!ここがきみたちの新しい世界だよ」 イチ「ワンワン!!」 スネ夫「でも、この世界にイチたちのエサはあるのかい?」 のび太「ふふふ~だいじょうぶ!ちゃ~~~んと「スペアポケット」を持ってきたもんね!!この「無料フード製造機」があれば、いくらでもエサが出るんだ」 スネ夫「犬や猫にこの機械があやつれるのかい?」 のび太「あやつれるようにすればいいんだよ!!「進化退化放射線源」で進化させよう」 「進化退化放射線源」の光線を受けたイチが後ろ足で立った。 のび太「ほ~~~~ら、イチが立ったあ!」 スネ夫「すげえ」 ジャイアン「こりゃけっさく。のび太より利口そうな顔してるぜ」 のび太「いいかい、イチ。このボタンをね・・・」 イチの操作で、「無料フード製造機」からフードが出てきた。 のび太「やったあ!!できたぞ、イチ!わ~~~~い、さすがイチだ!!」 しずか「1回で覚えたわ。お利口さんね」 ジャイアン「よ~~~し、エサの心配もなくなったし、パーッと遊んでいこうぜ」 ジャイアンとスネ夫と犬猫達がサッカーで遊ぶ。 ジャイアン「そら~~~!!パスパス」 のび太としずかはイチとけん玉をしていた。 のび太「もしもしカメやカメさんよ~~~~」 しずか「わあ、上手や、イチちゃん!」 のび太「イチは物覚えが早いね」 イチ「ワンワン」 のび太「わーいわーい」 ズブ「フン」 ズブは1匹だけ離れて、「無料フード製造機」を見ていた。 のび太「よーし、できたあ!!この世界の旗だよ」 のび太はひらがなの「の」の字を崩したようなマークを書いた旗を立てた。 しずか「国旗ってわけね。すてきじゃない」 のび太「のら犬、のら猫。そして、のび太の「の」をマークにしたんだ!」 ジャイアン「おーい、そろそろ帰ろうぜ」 のび太「そうだね」 イチ「クウン・・・・・」 のび太「イチ・・・・ぼくだってさびしいんだよ。でも、明日また会えるじゃないか」 イチ「クウンクン」 のび太「約束だよ、イチ。明日かならず来るからね」 ジャイアン「いつまでやってんだ、早くしろ!」 のび太「わっ!!あ!!またちぎれた!!」 ジャイアンがタイムホールの方にのび太を引っ張った拍子にけん玉の糸が切れて、玉が落ちて行った。 イチ「ワン!ワグ!!」 イチが玉を追いかけて、くわえたが、振り返ると、既にのび太達は帰っていた。 のび太(きっと明日来るからね。きっと・・・・・) イチ「クウン・・・・・」 続く
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10月3日 放課後は空き地で対戦した。 最初はジャイアンとだった。 もちろん負けて僕のディアルガはジャイアンのものとなってしまった。 「悔しかったらリベンジするこったなぁwww」 くそぅ……今度は絶対勝ってやる 今日もスネオの行動はおかしかった。 何故か特性が不思議な守りのミカルゲを出したのだ。 お陰でドラえもんは負けてしまった。 ドラえもんは「糞ォ!あのリーゼントもどきがぁぁああああ」 と言っていた。 今日からポケモンを育てよう 10月6日 この頃ドラえもんはポケモンをしている時間が長くなっていた。 時折、 「フヒヒヒヒヒヒヒ……遂に3Vgが来た……」 等と怪しい言葉を呟いている。 一方僕はあることを試していた。 昨日スネオに教えてもらったんだ。 四天王の最初の扉に向かって波乗りした後 (中略) …とすると伝説のポケモン「アルセウス」が手に入ると言うのだ。 今日はポケモンを育てることに専念し、その裏技は今度やることにする。 10月8日 雨 明日はジャイアンにリベンジする。 僕のディアルガを返してもらうためだ。 ドラえもんは今日もずっとDSに向かって独り言を呟いている。 少し心配になった。 と言う事で明日戦うポケモンを書き記すことにしてみる ドダイドス(通称うえきばち ナエトルの名前を植木鉢にして後悔してる) ルカリオ(通称イチ 犬に似ていたので昔を思い出してイチにしてみた) 後一匹は「アルセウス」ってポケモンにしようと思う。 今から挑戦しよう。 10月9日 晴れ なんていうか……全部終わった。 スネオに聞いたら 「やっぱりデマだったか……」 と一言言っただけだった。 いつか殺してやる 10月11日 曇りのち晴れ ドラえもんの情報により、何とかセーブは消さないで済んだ。 明日ドラえもんはスネオにリベンジするらしい。 でももちろん 「こっちは対策してあるんだよね…… どう足掻こうが僕のポケモンには勝てないさ…」 とか言ってる。 密かにドラえもんを応援してた。 10月12日 昼間は空き地でスネオとドラえもんの勝負だった。 スネオはこの間と同じ不思議な守りミカルゲを出してきた。 対するドラえもんはカイロスだった。 スネオはドラえもんの出したカイロスを見て、 「そんな虫使ってるのかよwwまぁ攻撃は……効かな……い」 ……カイロスはかたやぶりだった。 「いやぁ、スカッとするねマスカット!」 ドラえもんはスネオに勝って調子に乗ってる。 僕も今度はジャイアンに勝ってやる 10月14日 曇り 今日はスネオと模擬戦をすることにした。 一瞬、「レディバを使おうかな……」 と意味不明な考えが頭に浮かんだのは内緒だ。 結果……僕の負けだった。 良く分からないけどスネオのテッカニンは茸の胞子を使ってきたのだ。 しかもその後に夢食い……成す術も無く負けちまった。 家に帰ってドラえもんに何故テッカニンが茸の胞子を使えるかを聞いてみた。 「あぁ、アレは改造と言って不法な行為なんだ」 ドラえもんはそう言うと眠たそうに欠伸した。 10月15日 曇り スネオが違法な行為をしている……今日はスネオの家に行った。 「あ?改造の事?今更気づいたのかよwwwww」 スネオは僕を軽くあしらった。 「はいはい、分かったらサッサと帰ってくれ 僕は勉強が忙しいんだ…あ、君は忙しくないのねwwww」 やっぱり殺してやろうと思った。 今日もジャイアンにリベンジするため特訓を重ねていた。 因みにスネオとの勝負で燃え尽きたドラえもんは、 「おいでよ にんぎょうの森」にはまっている。 ちょっと悲しい。 10月17日 曇りのち雨 何かずっとレベル上げているの繰り返し~みたいな感じで段々飽きてきた。 しかしジャイアンとの対戦を想像すると、ポケモンをやらなければならない感じがした。 相変わらずドラえもんは「にんぎょうの森」にはまっている。 今朝は猫の人形のミーちゃんが引っ越してきたそうだ。 ………僕も新しいカセットでも買おうかな しかしDSで3年間、ポケモンで1年分のお小遣いを使い果たした 僕にはそんな道は無かった。 10月20日 雨のち曇り 僕のポケモンも大分強くなった。 これでジャイアンにも勝てるかもしれない…… いよいよ明日はバトルすることになるだろう 今日は早めに寝ることにする。 10月21日 晴れ ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイコノコトハスキ ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン 負けた 10月22日 はぁ…… もうやる気もでねぇや…… 死のう… いや、僕にはまだ残しているものがあるな… PCの中に眠るフェラ○オ集と押入れの奥深くに隠してある大量のエロゲだ。 もう…どうしようか 10月24日 また戦える気がしてきた。 今度は絶対勝とうと思う。 10月25日 ドラえもんが僕に 「努力値」と「個体値」、そして「性格」のことを教えてくれた。 ……厨パで逝けば負ける気はしないぜいやっほうぅぅぅぅぅ 10月26日 エロゲの選択ミスって主人公死んじまった。 まぁこれも良しとする。 ガブリアス……ドラえもんから俗に言う4Vを貰った。 これを使えばほぼ勝ちは決定らしい。 wktk 10月29日 殆どのポケ育成が終わった。 一度パーティでも書き記すことにしよう。 ガブリアス(技はドラえもん仕様) トゲキッス(これもドラえもん仕様) うえきばち(何故かこれは抜きたくなかった) 10月30日 最近精液が薄いんだよな…… 11月1日 明日はジャイアンとの決戦だ。 放課後すぐに家に帰った後、例のフェラ○オ集を見た。 僕としたことが光りの速さで抜いてしまったぜ。 今日は早めに寝ることにしよう。 11月2日 ドラえもんにオナニー見られた 鬱だ、死のう 11月3日 今気づいたけどジャイアンには勝ったよ もう楽勝。 ガブリアスの拘り逆鱗だったっけ? それで殆ど一撃さ。 僕がガキ大将として君臨する日も近いな アハハ、楽しみだ 11月4日 くそみそペニス 一度書いてみたかった。 ごめんなさい 11月5日 学校にしずかちゃんが来ない…… どうしたんだろう 心配だ。
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前へ ポケモンセンターは宿泊施設にもなっており、地下一階がなくなっており二階の通信センターが無くなり 高級ホテルの様な作りの宿泊施設になっていた。 ドラえもんとのび太と遊は三人部屋に泊まる事にしたこれから一緒に旅をするのだから離れない方がいい。と判断したドラえもんの意見が通った。 のび太 「そういえば、三人で泊まるのって久しぶりだね。」 遊 「そういや、そうだな」 ドラえもん 「のび太君のパパとママが食中毒で入院しちゃった時だね」 遊 「それで、俺の家にお前らを泊めたんだったな」 のび太 「遊君の家大きかったなぁ」 遊 「それで……あんな事があったんだよな……」 三人の顔が暗くなった。 のび太 「でも、あれがあったから僕達は仲良くなったんだよ」 遊 「………そうだな」 ドラえもん 「よし、もう寝よう。」 ドラえもんが部屋の電気を消した。 三人 「おやすみ」 三人は眠りについた。 朝になった。 遊 「ふあーあ、よく寝た……」 周りを見渡すとドラえもんの姿がなく、のび太は爆睡していた。 遊 「ドラえもんのやつ……何処に行ったんだ?」 ベッドから降りて 遊 「とりあえず飯でも食うか……」 食事をしに一階へ降りた。 食事やルームサービスは全てただで食事は一階にある機械で注文すればすぐに食べられる。 オムライスを注文し、テーブルで食べてると ドラえもん 「あっ、遊君おはよう」 遊 「ああ」 ドラえもん 「のび太君は?」 遊 「まだ寝てる」 ハァとドラえもんはため息をつき ドラえもん 「じゃあ、先に渡しておくよ」 ドラえもんは遊に腕時計みたいな物で万能アイテムのポケッチを渡した。 遊 「おっ、サンキュー」 ドラえもん 「さっきクイズやっててね三人分もらってきたんだ。」 遊 「ありがとな」 ドラえもん 「それじゃ、僕はのび太君を起こしてくるよ。」 遊 「ああ、後でな」 ドラえもんは部屋へ向かった。 遊 「さて、俺もそろそろ行くか。」 遊は飯を食べ終えポケモンセンターをあとにした。 遊 「いくぞ!!凍える風!!」 遊はグレイシアと共にレベル上げをしていると。 「助けてくれぇ~!!」 どこからか助けを呼ぶ声が聞こえてきた。 遊 「!?、こっちだ!」 遊は声が聞こえた方へ向かうと おじいさんが変な服を来た男に絡まれていた。 遊 「どうしたんですか!?」 おじいさん 「こいつがワシのポケモンをよこせと言うんじゃ」 変な男 「おじいさん、人聞きの悪い事を言わないでもらいたい、我々ギンガ団の作戦の為にそちらのポケモンを寄付していただきたいと言っているのです。」 遊 「ギンガ団!?そうか……こいつがギンガ団……」 ギンガ団 「少年、大人の話に首を突っ込むのは感心しませんね。」 遊 「悪いが、お前らみたいな連中は嫌いでね それに、嫌がってるじいさんから無理やり奪うのは恥ずかしくないのか?」 ギンガ団 「全てはギンガ団の為……邪魔をするなら……子供だろうと容赦しませんよ?」 遊 「面白い、かかってこい!!」 ギンガ団 「ニャルマー!!」 遊 「グレイシア!!」 グレイシアとニャルマーが睨み合う 遊 (これは……激し戦いになりそうだな……) 遊 「いくぞ!!凍える風!!」 グレイシアが起こす冷気の風により ニャルマーは倒れた。 遊 「えっ!?弱っ!!」 ギンガ団 「覚えてろぉぉ」 雑魚が言うおきまりの台詞を吐き捨てギンガ団のしたっぱは逃げていった。 遊 「何だったんだ…あいつ。」 遊は逃げていくギンガ団をぽかんとした顔で見ていた。 遊 「まっ、いっかじいさん大丈夫か?」 おじいさん 「ありがとう少年よ……お礼はできんが……」 おじいさんは大事に抱えていたモンスターボールを差し出した。 おじいさん 「こいつを受け取ってくれんか?」 遊 「いや……大事なポケモンなんだろ?」 おじいさん 「ワシみたいな老いぼれといるよりはこいつも喜ぶわい、それにまたあの連中に狙われて奪われたらこいつはもっと嫌な目にあってしまう……頼む!!」 遊 「じいさん……わかったよ」 遊はおじいさんからモンスターボールをもらった。 遊 「………こいつは!!」 遊 (御三家ってそういう意味かよ!!) ボールのポケモンを見て遊は驚愕した。 遊 「……まあいい、これからよろしくな ヒノアラシ」 現在の状況 遊 グレイシア14LV ヒノアラシ10LV 現在ドラえもん、のび太と行動中 のび太 手持ち不明 遊、ドラえもんも行動中 ドラえもん 手持ち不明 遊、のび太と行動中 他、不明 次へ
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▽タグ一覧 Youtube Youtuber ぬいぐるみ アンパンマン スイカ ドラえもん 子供向け 車 音MAD素材 鬼滅の刃 ニコニコで【おもしろアニメーション】タグを検索する ニコニコで【Omoshiro_Animation】タグを検索する 概要 YouTubeに存在する子供向け動画チャンネル。
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時は2115年 とある会見場で、ポケットモンスター・on-line ver. の公式発表が行われていた。 120周年記念により、MMO風の本格的なオンラインゲーム化が決められていた。 その舞台を決めるにあたって行われたファン投票では、全世界から累計5000万票以上が集まったとの発表等があった。 会見も終盤となり、最も注目の集まる、ゲームのベースとなる地方の発表の時が来た。 果たして、世界のポケモンファンの支持一番多く受けたのは―― 「今作の舞台は、ポケットモンスター・・・ 金銀です!」 所変わってここはまだ21世紀はじめ頃の、とある平穏な町。 そこには一人の冴えない少年が歩いていた。 名前はのび太。後の主人公になる存在なのだがそれは置いといて・・・ 彼はあるところに呼ばれていた。彼はとにかく急いでいた。しかし予定時間を大幅に過ぎていた。それは更なる焦りを呼んでいた。 「くっそー。なんで僕ばっかりこんな目に・・・ 」 それにしてもこの少年、あまりにも惨めな格好である。 服はボロボロ、足は血だらけ、顔は涙でぐしゃぐしゃと、端から見るとまるで虐めでも受けているのかと疑われる程だ。 しかし原因はそうでは無かった。単純にツイてなかったのである。 出掛けようとした矢先に、母親に0点のテストが発覚し説教を受け、野良犬には追いかけられ、ドブに落ちたり電柱にぶつかったり(ry と、酷い有り様であった。 まあそうこうしている内に、ようやくのび太少年は目的地に着いたようである。 ピンポ―ン 「遅いよのび太~。あっ、のび太に急げなんて言っても無理か。あはははは。」 「のび太クン遅いよ~。みんな待ってるんだからさぁ~。」 「俺様をいつまで待たせたと思ってんだ! ぶん殴ってやる!」 「まあまあ武さん落ち着いて。」 「まあやっと全員揃った訳だし、早速始めないか?」 さて、のび太少年を迎え入れたのは、同じ学校に通う4人の少年少女達( プラス狸・・・ では無く猫型ロボット ) である。 のび太少年( 以下のび太 )に話しかけた順に、スネ夫、ドラえもん、ジャイアン、しずか、出木杉といった。 「いや~それにしても、まさか未来のポケモンができるとは思わなかったよ~。 ドラえもんはこういう時は凄い役立つ・・・、いや何でもない。」 「おう! しかも未来のポケモンだって言うから全然ワケ分かんなくなるかと思ったけど、金銀ならやり込んだから大丈夫だぜ! 何故なら俺様はエンテイをレベル100まで育てたからな! ガハハハハハハ!」 「オンラインゲームか・・・? 未来の技術も見れるならいい勉強にもなりそうだね。」 「ピッピと一緒に冒険できるのね。 早くやりたいわね!」 ここまでの会話を聞き終わり、ドラえもんがポケットからパンフレットのコピーを取り出す。 「これが未来デパートの懸賞で当たったんだ! ポケットモンスターオンライン、βテストサーバーのアクセス権、つまりこれがあればタダで未来のポケモンが出来るんだ!」 そう渡されたパンフレットを眺めた出木杉は、ドラえもんに対し 「 『抽選で50名様』 なのに、なんで5人分も当たったんだい?」 と尋ねる。 それに対してドラえもんは 「よく分からないよ。 まあ当たったんだからいいじゃないか!」 と楽観的な感じで答え、出木杉はそれ以上突っ込まなかった。 「そうは言っても、5人分だから僕は出来ないだけどね… まあ僕の事は忘れて、思いっ切りみんなで楽しむといいよ! それより、そろそろ準備を始めようかな。 スネ夫~? 例の物は準備オーケー?」 「バッチリさ。それより、ドラえもんがどうしても必要と言うからわざわざ従兄のお兄さんに頼んで、借りてきたんだぞ。 ダメだなんていったらタダじゃおかないからな!」 「絶対に大丈夫なんて一言も言ってないじゃないか。やって見るまで分からないよ。」 そう言った後、ドラえもんは傍にあったパソコンの電源を付ける。 「さて、準備ができるまでの間、ゲームについておさらいしておこうか。」 「じゃあまずのび太クンに問題。このゲームはどこを舞台にしているのかな? 」 「ポケモン金! それくらい簡単だよ! 」 「正確には場所で言うならジョウト地方だね、ドラえもん。」 「ご名答~。流石出木杉クン。 じゃあ次はジャイアンだ。このゲームの一番大きな目的はな~んだ?」 「勿論、チャンピオンになる事だぜ! 」 「そう、普通のシリーズと同じ様に、バッジを集めてチャンピオンに勝つんだ。 「ところでドラえもん、もう準備が出来たようだよ。」 「あっ、ホントだ。」 そうしてドラえもんは四次元ポケットの中から小さなメモと、何かの冊子を取り出す。 「スネ夫に頼んでおいたパソコンのスペックは大丈夫だし、あとはこの紙に書いてあるアドレスからゲームをダウンロードすれば・・・ ああっ!? 」 ドラえもんの突然あげられた、謎の叫び声に驚く一同。 一番乗りで声をあげたのは、のび太だった。 「どうしたの!? まさか出来ないの? 」 一瞬沈黙の時が流れる。 しかし、その沈黙を破り、申し訳無さそうに声を絞り出すような感じで口を開けるドラえもん。 「そのまさかだよ・・・ 。」 すかさず出木杉がドラえもんに尋ねようとする 「・・・・・。 どういう事なんだい? 君が試す前からそんな事を言うという事は、何かしら根拠があるんだろう?」 「うん・・・。 実は・・・ このパソコンじゃ駄目なんだ・・・。」 溜め息そして落胆の声をあげる一同。 重い雰囲気のまま時が流れる。 しかしそれは長くは続かない。手を震わせながら立ち上がったのは― 立ち上がったのは意外にも、スネ夫だった 「どういう事だよドラえもん! 君に頼まれたスペックは全て満たしたハズだよ!」 「うん…。 スペック的には問題ないんだ。でも…」 「でも何なんだよっ! 僕は従兄の兄さんにどう顔を合わせればいいんだ!」 続く言葉が出てこないドラえもん。少し考え込むようにした後、再び口を開く。 「えっと… 、このままじゃ納得いかないだろうから、一から説明するよ。みんなしっかり聞いてよね… まず、このゲームをダウンロードするのは勿論未来のホームページ。これはみんな分かるよね?」 のび太を除く全員が頷く。 どうやらこののび太、この時点で話についていけない様である。 しかし、そんなのび太を無視して話は続く 「この時代のパソコンじゃダウンロードページにアクセスできないんだ・・・ 勿論、無理やりインストールする事は出来る。 未来からダウンロードデータを持ってくればいい話だからね。」 しかし、スネ夫は一向に食い下がろうとしない。 「じゃあそうすればいいじゃないか! ダウンロードごときに手段を問う必要なんてないだろ!」 ここで急に、ドラえもんの口調が説明的になる 「オンラインゲームは、自分達以外にも相手がいる・・・、 俗に言うNPCに対するPCのことだ。未来の世界では、タイムマシンの操作による不正が無いようにという事で、タイムプロキシというものが導入されているんだ。 タイムプロキシは、ゲームに干渉するタイムマシンプログラムを遮断する優れものなんだ。 未来のゲームは、これが無いと出来ないようになってるんだ。ここまでみんな大丈夫かな?」 「タイムふろしき? それなら僕がこの前借りてたから返すよ!」 「ふろしき じゃない。 プ ロ キ シ だ! そういえばタイムふろしきが無くなったと思ってたら、また君が勝手に借りてたのか!」 「もういいからのび太は引っこんでろ!」 「そうだそうだ!」 「ヒドいよぉおお、みんなぁあ~!」 のび太が騒ぎだし、雰囲気がグダグダになりそうな所で、出木杉が続きを催促して、話は戻る。 「ドラえもん、それで続きは?」 「今回出来ないのは全て、タイムプロキシが無いのが原因さ。これが無いとまるで歯が立たないからね……」 ――――― 結局、この日は全体的に落ち込んだような、暗い雰囲気のままお開きという事になった。 数日後―― のび太は相変わらず堕落した毎日を過ごしていた。 (最近ドラえもんが日中いないなあ。まあ僕は昼寝するからどうでもいいけど) そう言って今日ものび太が長い昼寝を堪能し始めようとした時、未来に繋がっているハイテクな彼の机は、勢い良く開かれた。 「おーい、のび太クン~!!」 しかしのび太の体は起きない。ドラえもんはそれを揺すって起こす。 「なんだよドラえもん~。僕の昼寝をじゃましないでよ~」 「じゃあのび太君はポケモンやらないのね?」 ここでようやく、のび太の他人より段違いに働きの遅い脳が動き出す。 ポケモン――…? 「ああっ! パソコンの!?」 「そうだよ!」 「えっ、本当にできるの!?」 「今のパソコンで無理なら未来に行けば良かったんだよ! それで、今からドラミのパソコンを借りていいことになったんだ!」 「よ、よ~し! みんなを呼んでくる!」 数十分後― 「みんな集まったね?」 「おう! 早く行こうぜ!」 「じゃあ行こうか。ちゃんと帰る時間になったら帰るんだよ。」 「あら? ドラちゃんは来ないの?」 「僕だって行くよ。ああ、なんでこんな事わざわざ言うのかって? 時間通りに帰らないとドラミが怒るからね。だからみんな時間になったら止めて帰るんだよ。」 「話が長げーよドラえもん! 早く行かねえと!」 「バカだなぁジャイアンは。ゲームが逃げる訳ないのn ボカン☆ 「じゃあ行こうか。」 スネ夫は耐えた。しかし、スネ夫の未来は決して明るくはならないということは、まだ彼は知る由もない 2115年―― タイムマシンに乗って、ドラミが居候している家に到着した一同は、いてもたってもいられないというような感じのようだ。 無邪気にワクワクしている素振りを見せる5人は、ドラえもんの第一声を待っていた。 「・・・うん、・・・・・ 」 「・・・ね。・・・・・ 」 「・・・分かったよ、ただ・・・・・ 」 「・・・よ、・・・・・から・・・・・ 」 ドラえもんとドラミが話を終わらせて、ドラえもんは大人しく待っていたのび太達の方を向く。 「よし、じゃあ早速やろうか! あっ、IDは僕がみんなの分をとっておいたよ。」 「おっしゃー! やるぜー!」 「んじゃあ僕も~。お先に失礼~♪ 」 「私もやるわよ! 」 「僕も僕も! 」 と喜びの声をあげるジャイアン、スネ夫、静香、のび太の4人に、ドラえもんは各自のIDとパスワードが記された紙を渡す。 「じゃあ、ジャイアンは向こうのパソコン、スネ夫はあっちのパソコン、静香ちゃんはこのパソコンでやるんだよ。 くれぐれも変な事はしちゃダメだよー。」 『はーい!! 』 「ど、ドラえも~ん! 僕のは~? 」 「ああ、君のはね、違う部屋のパソコンだよ。壊すといけないからね。」 「それどういう意味~? てか、僕だけ別の部屋って酷いよ~。」 「まあ、気にするなよ。 それよりみんなはもう始めてるようだけど…」 「ああっ、僕も早くやらないと! じゃーねドラえもん!」 「頑張ってね~・・…。さて、僕はみんなの様子でも見て回るかな。」 「ところでドラえもん。 この家には5台もパソコンがあるのかい? 」 「そうだよ。1台は家のパソコン、3台はそれぞれ家族のパソコン、残りの1台はドラミに借りたんだよ。 …って出木杉君じゃないか。君はやらなくていいのかい?」 「それが気になっただけだよ。 そういえばここの家の人はいないのかい? 」 「家族旅行に行ったらしいよ。 ドラミは用事があるとかでお留守番。 さあ出木杉君にもこのIDを渡すから早くやってきな。」 「じゃあ、そうさせてもらうよ。」 「急いで出遅れを取り戻さないのでいいのかい?」 「大丈夫だよ。」 「ならいいけど。」 出木杉の考えはこうである。 この前のパンフレットを見た限り、根本的なゲームシステムや、ダメージ計算式は本編とは違うみたいだ。 だから、先に彼等に好き放題やらせておいて、それを観察した後の方が効率的なハズだ。 こんな事に気づいているのはこの僕だけだろう…。フフフ…。我ながら名案だな。 (あ、そろそろ始めてもいい頃合だな…) そして、数時間後―― 「みんなー、もう帰るよー。」 『え~!? 』 と、保護者的な立場のドラえもんに反抗する一同。しかしドラえもんは断固として 「帰るって言ったら帰るんだ! さあ早く! 」 と、子供達に譲る気配を見せないため、彼らは渋々元の時代に帰る事になる。 しかし、普段は優しいハズのドラえもんが、ここまでかたくなになっていたのには別の訳があった。 (いいなあ、みんな。本当は僕もやりたかったのに…。 あっ! そういえばいい方法があるじゃないか! ふふふふふ…。) それから約一ヶ月後―― 「お~いのび太ク~ン! また未来に行こうよ~!」 「ん、何だっけか? ああ! もしかしてポケモン!? すっかり忘れてたよ! でも急にどうしたんだい? 」 「これを見てよ! 」 ちゃらららっちゃらー 「バーチャルゲームプレーヤー、Winbows Destaバージョン! 」 「……何コレ?」 「これはゲームの世界を体験できる道具さ。 実際はパソコンに入り込んで、ああだこうだって感じだけど、どうせ分からないだろうから説明は省くよ。 まあつまりは、ポケモンがリアルにできるって事だよ! 」 「凄いよドラえも~ん!! 早速みんなを誘ってやりに行こう! でも、どうしてこんな凄い物をドラえもん持ってるのさ?」 「懸賞で当たったんだ! “新・22世紀、絶対当たる懸賞術” のおかげかな!」 (名前からして胡散臭い本だな…) それから間もなく、野比家には5人の子供とロボットが集まった。 そして再び2115年へ―― 『着いたー!』 「早速早くやろうよ~!」 「そうだ! 早く準備しろドラえもん!」 「ドラちゃんだって完璧じゃないのよ。 急かすのは良くないわ。」 「そっ、そうだね静香ちゃん! ドラえもんもじっくりゆっくりとやればイインダヨー。」 「よし、出来た!」 『おおー!』 「どうやるんだドラえもん!」 「えっと、今パソコンと繋いだから、このバーチャルコントローラーを握って、マスターボタンを僕が押せばいいんだ。」 「よーし! みんな行くぞ―!」 「みんな準備は~?」 「オーケー!」 「それじゃあ、みんなでポケモンの世界へ・・・ 」 『レッツ、ゴー!!』 次へ
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テレビ放送が終了し、ノイズ画面に切り替わる。 のび太とドラえもんは就寝中だった。 するとテレビに海の場面が映る。 『遥かに続く白い砂浜。目にしみるような青い青い海。太陽は明るく、1年中海水浴をお楽しみいただけます。さらに素晴らしいことに、参謀を囲む真山は絶好のハイキングコース…… 色とりどりの草木に飾られ、万年雪の山ではいつでもスキーができます!」 パパ「へぇーっ、そんないいところがあるんだ……」 『是非1度お出かけください。ブリキンホテルは皆様のお越しをお待ちしております……」 パパ「へっ。こういうところは予約をとるのが大変なんだよな……」 『いえいえ。当ホテルではお部屋は限りなくございますよ』 パパ「ん?」 『いかがですか?」 パパ「あーっ。だったらたまには家族旅行もいいかな……」 『毎度ありがとうございます』 画面が再びノイズに戻る。 パパはチャンネルを変えるが、どれもノイズだった。 パパ「なーんだ……」 するとママが起きてくる。 ママ「あら? まぁ、今何時だと思ってるの? パパ、パパ!」 パパ「ん?」 ママ「またテレビつけっぱなしで。ちゃんと寝ないと風邪ひきますよ?」 パパ「わかった、わかった」 のび太「ドラえもーん!!」 |ドラえもんのび太とブリキの迷宮|
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オーキド研究所を4人の少年少女達が旅立った翌日、 トキワの森で一人の少女が休んでいた。 「このあたりのトレーナーはほとんど倒したわね。やるべきことはやったし… そうと決まればニビシティに行きましょ」 少女が腰を上げたその時、近くの茂みから音がした。 少女は腰に手を当て、戦闘体制に入る。すると茂みの中から黄色いポケモンが現れた。 「あれはピカチュウ…可愛い…私にピッタリのポケモンだわ。 よし、早速あの子を使って捕まえよう」 少女は腰のボールから蝶のようなポケモンを出した。 「バタフリー、あのピカチュウに体当たりよ!」 オーキド研究所を4人の少年少女が旅立った翌日、 トキワの森で一人の少年と青いロボットが何かを探していた。 「全く、のび太君がボールから出しっぱなしにしてるからだよ」 「だって、ピカチュウはボールが嫌いみたいだし、たまに出してあげないと かわいそうだよドラえもん」 二人が話していると突然茂みの方で大きな音がして何かが光った。 「い、いまのはもしかして…」 「のび太君、置いていかないでよぅ!」 急いで走って行くのび太にドラえもんは必死で着いていった。 「ピカチュウ!!」 のび太は両頬に電気を蓄えて戦っているピカチュウを見て叫んだ。 「あれはバタフリー!?」 後から着いてきたドラえもんが言う。 「と、とにかくボールに戻そ」 「待って!!」 のび太の言葉ドラえもんが口を挟んだ。 「のび太君これはチャンスかもしれないよ」 「ええ、なんで?」 「見たところ、あれは人のポケモンのようだしレベルはピカチュウと変わらなそう。 それにバタフリーは飛行タイプも持ってるからこっちのほうが有利。 これはのび太君にもピカチュウ経験になりそうだよ」 ドラえもんが一通り言い終えると、 「…わかった、僕戦ってみるよ!」 のび太は応えた。 「ピカチュウ電気ショックだ!」 しかしバタフリーに簡単に避けられる。 「そうすると思ってたさ、電光石火だ!」 すぐに体制を立て直したピカチュウはバタフリーへと突っ込んだ。 「バタフリー、念力よ!」 少女の声が聞こえたかと思うと、バタフリーの念波によりピカチュウは 木に叩きつけられた。 「ピカチュウ、起き上がって電磁波だ!」 ピカチュウの電磁波は見事に決まりバタフリーはフラフラと漂っている。 「よしこれで…あれ、ピカチュウ?」 ピカチュウはうつむせに気持ちよさそうに眠っていた。 「のび太君、たぶんねむり粉をまいたんだろう、今はどっちも動けないよ」 「そんなぁ、ピカチュウ!」 のび太は慌ててピカチュウに駆け寄る。それと同時に少女と目が合う。 「あ、しずかちゃん!?」「のび太さん?!」 二人ほぼ同時に言った。 しずかとのび太はそれぞれポケモンをボールに戻した。 「まさかのび太さんがピカチュウを持ってるなんてね」 「オーキド博士に貰ったんだ。しずかちゃんもバタフリーをゲットしたんだね」 「まぁね…そっちの青い人は?」 しずかは珍しい物を見るような目でドラえもんを見た。 「あ、紹介するよ。トキワシティで出会ったドラえもんだよ」 「よろしくね、しずかちゃん」 「よろしく…ドラえもんさん、以前どこかで会ったことなかったかしら?」 ドラえもんは一瞬黙りこんだが、 「いや、たぶん初めてだよ。それと、別に呼び捨てでもいいよ」 「それじゃあ、よろしく、ドラちゃん」 しずかは慣れたように言った。 「それじゃ私は行くわ、ポケモンも回復させなきゃいけないし。 あとのび太さん。ピカチュウだけじゃジムは厳しいかもしれないわ」 「うん、しずかちゃんありがとう。じゃあね」 のび太が手を振ると、しずかも「またね」と言ったように手を振り返した。 ―トキワの森出口付近 「やだよー返してよー」 「うるさい!!大体本当は戦いたくなかったのにお前が無理矢理 戦ってきたから自業自得だろ?しかもお前は金を持ってないと言うから 技マシンで我慢してやろうというんだ、感謝しろよ!」 髪の毛がとんがった少年がきつく言う。 「畜生!!返せ!!」 虫取りの少年はとんがった頭の少年に掴みかかろうとした。 「しつこいなー、ゼニガメ泡だ」 ゼニガメから泡がふかれ虫取りの少年を包んだ。 「畜生うわーーーーーん」 虫取りの少年は泣きながら森の外へ走っていった。 「全く居心地が悪いな!のび太はまだなのか!?」 怒りをぶつけるように少年は独り言を言った。 この後、最大の屈辱を受けることに気付かず… スネ夫がイライラしながらのび太を待っていると、 「あらスネ夫さん、何してるの?」 通りかかったしずかが言った。 「やぁしずかちゃん、のび太をボコボコ…いや、のび太とバトルしようと思って」 「ふぅん、スネ夫さん、のび太さんと戦うのはやめたほうがいいと思うわ」 「えぇ、なんで?」 スネオが問いかける。 「ああ見えても簡単に勝てる相手じゃないわよ、それじゃあ私はこれで」 しずかが通り過ぎるのを見ながらスネ夫は言った。 「何故だ?僕があいつに勝てないだって?? 仮にも相手はのび太だぜ、負けるわけないじゃん」 だんだんと口調が速くなる。 そして、向こうから歩いてくる影を見つけると、 「(ついにきた…!)やいのび太、僕とポケモンバトルだ!」 感高い声が森中に響き渡った。 何故スネ夫がのび太を待っていたかというと、話は昨日に遡る。 偶然にものび太がジャイアンに負けたところを見てしまったのだ。 「ちょwのび太弱www待てよ、これは使えるぞ…」 スネ夫はのび太をトキワの森で待ち伏せをして、バトルで勝ち のび太を服従させようと考えた。何故出口で待つかというと、 森内での戦いにより、のび太のポケモンのHPが減っていると思ったからだ。 そのため自分は極力バトルを避け、万全の状態で日をまたいで待っていた。 「ふふ、僕の作戦は完璧だ、これであいつを利用しチャンピオンになってやる」 スネ夫は自分がチャンピオンになった姿を想像していた。 「え?あ、スネ夫久しぶりだね」 のび太の呑気な一言に、 「くそ、のび太のくせに待たせやがって、負けたほうが全財産を置いていく。 それでいいよな?まぁ僕が負けるわけないけどねw」 そして無理矢理スネ夫が勝負を始めた。 スネ夫はゼニガメを出した。それを見てドラえもんはのび太に言う。 「のび太君、こりゃ楽に勝てるかもよ」 「わかってるドラえもん」 二人がひそひそ話をしていると、 「お前ら、僕を無視するな!」 「ごめんごめん、いけ、ピカチュウ!」 のび太のボールからピカチュウが飛び出した。 「(ち、電気系か…でも所詮のび太だ)ゼニガメ、泡攻撃!」 だがゼニガメは既に倒れていた。 「な、どうしたゼニガメ!?」 「電光石火で先手を取ったんだ、次はこちらから行くよ」 その後の戦いは一方的だった。相性ももちろんだが、なにより スネ夫はのび太を待ち伏せすることばかり考えてポケモンを育てるのを忘れていたのだ。 「そ、そんな~…僕がのび太なんかに…」 「スネ夫、約束は覚えてるよね?」 のび太の一言にスネ夫はギョっとした。 スネ夫は思わず腰の力が抜けて尻をついた。 「ま、まってよ全財産なんて…」 「言いだしたのはスネ夫じゃないか!」 のび太が反発する。 「…あぁもう糞!!覚えてろ!」 スネ夫はのび太を押し退け森の外へ走っていった。 「あぁ逃げちゃった…」 「仕方ないよ、スネ夫も悔しかっんだと思うし、それより早く行こう」 「ちょっと待って、疲れちゃって…あれ?」 のび太が腰を降ろそうとすると、足に何かが当たった。 「しょうがないね…ってどうしたの?」 「い、いやなんでもないよ!さぁ、早く行こうか」 「?まぁいいか」 ドラえもんはのび太が何か隠したように見えたが特に気にしなかった。 (思わず隠しちゃったけど、わざマシン23か。 誰かが落としたものかもしれないからひとまず持っておこう) そして二人は輝く未来へとゆっくり歩き出した。 「…はぁはぁ、疲…れた」 スネ夫はいつのまにかニビシティの外れまで走っていた。 「のび太なんかに…のび太なんかに…もっと…強いポケモンが欲しい」 そういうとモンスターボールから勝手にゼニガメが出てきて、スネ夫に寄りそった。 「畜生、どうせ惨めだと思ってるだろ、どうせ馬鹿にするんだろ! あっち行け!もうお前なんかいらないよ!!」 スネ夫はゼニガメを跳ね飛ばした。5mほど飛ばされたゼニガメは 涙を潤せながらどこかに走り去った。 「強いポケモンさえいれば…」 「お困りのようだね」 突然の言葉にスネ夫は目を向ける。 「おっと、別に怪しいものじゃないんだ。たださっきからずっと見ていたよ。 詳しいことはわからないが君は強くなりたいんだね。その方法を教えてやろうと思って」 スネ夫はいきなりの誘いに変に思いながらも、 「…よろしくお願いします」 「よっしゃ!じゃあついてきな」 そういうと男はスネ夫を連れてどこかへ消えた。 ―ニビシティ のび太とドラえもんはこの町のポケモンセンターで休んでいた。 「さて回復も済ませたし、行こうか」 だがのび太の返事はない。どうやら別の人が持ってたプリンの「うたう」によって、 眠ってしまったようだ。のび太は一度眠ってしまうと中々起きない。 「やれやれ…先に行ってるよ、のび太君」 ドラえもんは、ポケモンセンターを出ていった。 向かった先は、この町のポケモンジム「ニビジム」であった。 ドラえもんがジムの前まで来たとき、ジムの中から一人の少年が出てきた。 「あ、ジャイアンじゃないか」 ジャイアンは独特なダミ声で呼ばれたことに気付く。 「えっと…確かドラえもんだっけ?ネズミが嫌いで短足な」 「…そんなイメージで覚えないでよ」 ドラえもんは口を尖らせて言った。 ジャイアンはこのジムは岩タイプが中心だということ、ジムリーダーのタケシに対しては ヒトカゲの龍の怒りを使い快勝だったということ、イーブイじゃジムは無理だ ということなどをドラえもんに話した。 「やっぱり僕にジムは無理なのかな…」 卑屈なドラえもんにジャイアンは、 「まぁそんなに落ち込むなって。そうだ!俺ん家に来いよ! うちはポケモングッズ売ってるから何か買っていけよ」 「ええ?別にいいy」 「来 て く れ る よ な ?」 指を鳴らすジャイアンを断れずドラえもんはジャイアンの家に行くことになった。 剛田雑貨店(ジャイアンの実家)に着いた二人は、二階に上がった。 「この絵上手いねぇ」 ドラえもんが廊下に飾られてる絵を指差す。 「ああ、それは俺の妹が描いた絵なんだ」 「へぇ妹さんが…でも家にはいないようだけど何処にいるの?」 ジャイアンはドラえもんの言葉に少し黙り込むが、すぐに語り始めた。 「ドラえもん、実はな…」 ジャイアンはまた黙りこんでしまった。 「どうしたのジャイアン?」 「…い、いや、なんでもねぇぜ。そうだ!妹が描いた漫画見てくれよ!」 そう言うとジャイアンは部屋に入っていった。 「(たぶん何かあっんだろうなぁ)」 しばらくしてジャイアンが部屋から出てきた。 「ほら、これが我が妹の最高傑作。その名も「Rape Me」!。 タイトルの意味はわからないがとにかく面白い!読むといつも起っちゃうんだぜ!」 漫画を手渡されたドラえもんはそれを読み始めた。 「これは…」 タイトル通り性的な景写のオンパレード。だがそれでいて漫画としては かなりクオリティが高いものだが、途中でページが切れていた。それをドラえもんが尋ねると 「あぁ、それは未完成なんだ…まぁまた妹が描いてくれると思うから、 また機会があったら見てくれよ」 漫画を戻しに行くジャイアンの後ろ姿は何処か哀しげだった。 だがそれよりも、 「クリスチーネ剛田…センスないね…」 ドラえもんはジャイアンの妹のペンネームにケチを付けていた。 「…じゃあこの技マシンを使えばジムリーダーに勝てるんだね?」 「あぁ、あとはドラえもんの技量だけだぜ」 ジャイアンはドラえもんに技マシンを渡した。 「でも…こんなの本当にもらっていいのかな?」 「ああ、いいんだ。妹の漫画読んでくれてそれだけで心の友だぜ!それじゃあな!」 ドラえもんはジャイアンに別れを告げると街の中へ消えていった。 「たけし!旅に出る前に最後の配達に言ってきな!」 「は~い母ちゃん、言ってきま~す」 ドラえもんを見送ったジャイアンは自転車を漕いでいった。 「ジャイ子もいなくなって、たけしも旅に出ちゃうし… まぁ、私も昔はやんちゃしてたからねぇ」 そう独り言を呟き、少年の後ろ姿を見送った。 一方その頃… 「ぐすん、ひどいよ~ドラえも~ん。僕を置いていくなんて…」 のび太の周りには大きな水たまりが出来ていた。 みんなの手持ち ドラえもん:イーブイLv.15 他不明 ―ジャイアンの家を後にした後、ドラえもんはニビジムに挑戦した。 ジャイアンにもらったわざマシン23「アイアンテール」をイーブイに使い、 岩系使いのタケシ(ジャイアンではない)を相手に終始有利に戦い、 見事に勝利を納めた。 上機嫌でポケモンセンターに戻るとのび太はジョーイに慰められていた。 そして今に至る― 「すいませーんジム戦をしにきましたー」 のび太の細い声がジム内にこだまする。 「やれやれ、今日はヤケに挑戦者が多いなぁ、俺はこのジムのリーダー、タケシだ。 君はポケモンを一体しか持ってないようだから今回は1対1のバトルだ!」 バトルが始まり、タケシはイワーク、のび太はピカチュウをくりだした。 「ピカチュウだと?それで俺の岩ポケモンに勝てると思ってるのか?」 口をにやつかせて言う。 「ピカチュウをバカにするな!アイアンテールだ!」 シッポが光り出し、素早い動きでイワークにダメージを与える。 「畜生、やけに今日はアイアンテール使ってくるやつが多いな、 だがピカチュウの攻撃力じゃイワークの硬い皮膚を破れないぞ!岩落とし!」 ピカチュウは振り注ぐ岩を持ち前の素早さで避け、またアイアンテールでダメージを与える。 「避けられるんなら…イワーク、泥遊びだ!」 イワークがシッポを振り回しジム全体に泥を巻き散らした。 「一体何を…でもあと一発で倒れるはず、アイアンテール!」 だが泥で滑ってしまい、イワークに避けられてしまった。 泥で滑るのを利用し、イワークは岩落としでピカチュウを攻撃する。 「どうだ、素早いほどこの戦法にハマっていくんだ、とどめだ、岩落とし!」 今までより遥かに大量の岩が振り注ぐ。 「くそ、どうすれば…そうだ、滑るなら動かなければいいんだ!岩にアイアンテール!」 跳ね返された岩はイワークに次々とぶつかり、遂にイワークは倒れた。 「なるほど、岩落としを逆に利用されるとは…完敗だな、これがグレーバッジとわざマシンだ」 のび太はステルスロックのわざマシンとグレーバッジを受けとる。 「わーい!初めてジムバッジを手に入れたぞぉ!!」 「おめでとう、のび太君。それよりもどうしてアイアンテールの技マシンを持ってたの?」 付き添いで来ていたドラえもんがのび太に問いかける。 「トキワの森で拾ったんだよ、それよりももう眠いからポケモンセンターに戻ろうか」 「もう、博物館行こうと思ってたのに…」 やれやれと言うようにドラえもんはのび太の用件を聞きいれた。 「あれ?やっぱりないなぁ…」 「ん?どうしたんだ?」 「いや、バッグに入れてた技マシンがどっか行っちゃって…」 「まぁいいじゃないか、この先いくらでも手に入るし。……ほら、着いたぞ」 男が岩肌にひっそりと建つ建物を指差した。 「これは凄い…!」 建物に入ったスネ夫が驚く。「R」と書かれた黒い服を着た 人達がたくさんいたのだ。 「ようこそ…ロケット団ニビ支部へ」 スネ夫は豪華な部屋へと通された。 「ご苦労…そっちはもう行っていいぞ。…さて、もう気付いてるだろうが、 私の名はサカキだ。君にはロケット団に入ってもらおうと思ってな」 スネ夫は何も喋らなかった。何も喋れなかったというところか、 話がいきなりすぎるというのもあるが、何よりサカキの威圧感により言葉も出なかった。 「もちろんタダにとは言わない、ポケモンは支給するしある程度のサポートもする。 その変わりロケット団の作戦に協力してほしい。協力って言ってもそんなに難しいものじゃない から安心しろ、何か質問はないか」 しばらく間が開いた後、スネ夫の口が動く。 「もし…もし僕がロケット団を辞めたいと言い出したらどうするんだい?」 サカキはすぐに答える。 「もし君がそう言った場合、支給されたポケモンを置いて立ち去れ。それだけでいい。 ただ警察とかに告げ口したら…わかってるな?」 その後スネ夫は大きな部屋へと通された。 「うわぁ…」 そこは部屋一面にモンスターボールが置いてあった。各種タイプ別に分けられている。 「この中から二つ選べ。君はまだ初心者だからそんなに高いレベルのポケモンはあげられないが、 それでも戦略アップには充分すぎるほどだからな」 「は、はい」 スネ夫はモンスターボールの方へと向かった。 「(のび太はピカチュウを使ってきたな…のび太に勝つには地面ポケモンが必要か)」 スネ夫は二つのモンスターボールを手にして男の元へと戻った。 「その二匹を選んだか、なかなかセンスがいいな」 「フフ…これでのび太を…」 男の言葉はスネ夫には聞こえてなかった。 「…まぁ良かったな、それじゃあ、電話番号を交換したいから付いて来てくれ」 二人は部屋を出て廊下を歩き出した。 「やっぱり最初にはこいつを…いて!!」 下を向いて考え込んでいたスネ夫は、前から来た人に気付かずぶつかってしまった。 「糞!何ぶつかってるんだよ!」 スネ夫は相手に悪態をぶつけるが、 「それはこっちのセリフだ!お前が前を見ていればぶつかることはなかったんだ!」 「ふん、僕と同じくらいのくせに偉そうに」 「なんだとッ…」 「ほらほら、あんた達やめなさい。ここで喧嘩しても何の意味もないよ」 二人の喧嘩を一人の少女が仲裁に入る。 「アヒトはすぐにカッとなりやすいから、団員は大切にしなきゃね」 「だってあいつが……ああ、わかったよ」 スネ夫と同い年くらいの二人は去っていた。 「なんなんだよあいつら」 「おいスネ夫、あまりあの二人には関わらないほうがいいぞ」 「え?」 スネ夫は男の言葉の意味がわからないまま部屋に案内された。 部屋に入るとそこは、巨大なスクリーン、数大のパソコンが並ぶやや薄暗いところだった。 「ここがロケット団のオペレータ室だ。そして自己紹介が遅れたが、 俺は此処を担当しているロイドだ。改めてよろしくな」 「ロイドさん…さっきの二人は一体なんなんですか?なんかちょっと生意気な…」 スネ夫の問いかけにロイドがコンピュータをいじくりながら応える。 「あの二人はあの歳だがロケット団の幹部なんだ」 「え゛…」 思わずスネ夫の口から言葉が漏れる。 「二人は元々親がいないらしくサカキ様が引き取って今に至るらしい。 俺が知ってるのはそれだけだ、さぁ、電話番号の交換が済んだぞ」 ロイドがスネ夫にポケモン図鑑を返した。旅に出る時に貰ったこの赤い電子図鑑は、 図鑑の機能だけでなく、ポケモンの技やレベル、更に電話機能も付いてる優れ物である。 「指令の時は俺から連絡が入る。それまではくれぐれも自分がロケット団とバレないように」 わかった、とスネ夫が言い、基地から出て、前方の山を目指して歩き始めた。 「これでのび太にも…いや、他の奴らにも勝てるかもしれないね…」 そのとき岩影から野生のイシツブテが現れた。 「これはウォーミングアップには丁度いいな、いけゴース、ナイトヘッドだ!」 ボールから勢いよく出たゴースは一撃でイシツブテを戦闘不能にする。 「こりゃすごいや、もしかして僕って最強?フヒヒヒヒ…」 怪しい笑みを浮かべながらロケット団の基地を後にした。 スネ夫がニビシティのポケモンセンターに着く頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。 「危うくジム戦を忘れるところだったよ」 ポケモンを回復させたスネ夫は、自分の部屋のベッドに座っていた。 トレーナーはポケモンセンターに無料で泊まることができ、食事やシャワーに入ることが出来る。 「ひとまずゴースのナイトヘッドで楽勝かな」 明日の予定を考えていると、突然ポケモン図鑑が音を出した。 「電話だ、もしもし」 「おぅ、ロイドだ。いきなりだが早速指令がある」 数分後、電話を切ったスネ夫は途中で取っておいたメモを見直す。 「10時にニビ博物館、12時におつきみ山をロケット団が襲撃、僕はおつきみ山に加勢する、 襲撃する目的は貴重な化石を奪うため、か……」 スネ夫はメモ用紙をカバンの中にしまった後、ベッドに横になった。 「ジム戦を午前中にやって、その後に行けばいいか……それよりも今日は疲れた……ふあぁあ」 眠りにつくのはそれほど遅くはなかった。 ―次の日、ニビ博物館にドラえもんとのび太が見学に来ていた。 「このポケモンかっこいいなぁ」 あまり興味が無く付き添いで来ただけののび太だが、 展示されてる伝説のポケモンの写真に、釘付けになっていた。 「やっぱりこういうかっこいいポケモンが欲しいよね、ドラえもん」 「……あ、うん」 いきなり話を振られたドラえもんは、少し動揺したが、のび太は全く気付いてないようであった。 「なになに、ホウオウは通常ジョウト地方の伝説のポケモンであるが、 此処カントーでも度々目撃されている。また、もう1匹のジョウトの伝説のポケモン、 ルギアの羽とホウオウの羽は強大な力を持っていると云われている、か……」 ドラえもんはまた考え事を始めた。 「(此処に来れば、何かヒントがあるかもしれないと思ったけど、期待外れだったな)」 その時、館内が慌ただしく揺れる。 「大変だ!ロケット団が襲ってきた!」 「ロケット団だって!?」 二人揃って叫ぶ。だがそれより大きい声で、ロケット団の一人が言う。 「この博物館は我々ロケット団が占拠した!!一般人は直ちにここから出ていけ!!」 拡声機を使った男の声に、辺りはパニック状態となり、逃げ惑う人が後を絶たなかった。 ただ二人を覗いて。 「行こう、ドラえもん」 「うん」 ドラえもんとのび太はロケット団の元へと向かった。 「さぁ、早くそれをこっちに渡せ」 黒く「R」と書かれた服を来たロケット団員は、白衣を着た男を壁際に追い詰める。 「こ、これは珍しいポケモンの化石なんだ。お前らみたいな奴に悪用されてたまるか!!」 「じゃあ余計にそれを渡してもらわなきゃならないようたな」 団員が腰のボールに触れたとき、 「待て、僕が相手だ!」 青い狸…じゃなくて猫型ロボットと、眼鏡をかけたひ弱そうな少年がやってきた。 「さっさとここから出ていけ!さもないと……なんだっけ?」 「もうのび太君は黙ってててよ」 二人の呑気な会話に、 「畜生ふざけやがって、ロケット団の恐ろしさを思い知らせてやる。いけ!」 二つのモンスターボールからはコラッタとサンドが現れた。 「ぎゃああネズミぃい!!……ええい!」 ネズミにおののきながらもドラえもんはイーブイを、のび太はピカチュウを出した。 一番最初に動いたのはピカチュウ。電気ショックをサンドに放つも全くダメージを与えられない。 「あれ、なんで効かないの?」 のび太が不思議に思ってる横で、 「(まずい、のび太君はあの見た目からタイプがわかってないんだ、ここは…) のび太君、僕はサンドを、君はコラッタを攻撃してよ」 「わ、わかった」 その後の勝負はあっという間だった。 最初ののび太の大失敗以外はレベル差により有利に進み、見事勝利を納めた。 「どうだ、僕達の勝ちだ!もう迷惑かけないで早くここから出ていけ!」 のび太の言葉に団員は、 「……フヒ…フヒヒ……フハハハハハハハハハハハ」 いきなり笑い出す。 「な、なんで笑ってるの?」 「フフフ……俺が負けたって?なにより負けたら出ていくルールなんてあったかな?おい、お前ら!」 団員が指をパチン、と鳴らすと部屋にドドドと黒い服を来た人達が入ってきた。 それぞれ手にモンスターボールを握っている。 「こんなに一杯…卑怯だぞ!」 「そうだそうだ!」 講義をするドラえもんとのび太を見た団員は腰に手を当てて、 「やれやれ、卑怯だって?最高の褒め言葉だねぇ。じゃあおとなしくおねんねしてもらおうか」 周りの団員が一斉にボールをかまえる。 「ど、どうしようドラえも~ん、こんなに一杯いたら勝てないよ~」 「そんなこと言ったって、ああこういうときに……」 二人は軽いパニック状態にあった。 誰もが襲わると思った、その時―― 「……と、その前に。ちょっと取引をしようじゃないか」 次へ
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のびたとドラえもんは居間でポケモンのアニメを見ていた。 のび「いけ!ピカチュウ!そこそこ!」 ドラ「やれやれ!」 のび・ドラ「やったー!かったぁ!!」 のびたはポツリと呟いた 「あーあ…実際にポケモンがいたら楽しいだろうなぁ…」 ドラえもんはのびたの願いを叶えてやろうと思った 翌日、未来デパート ドラ「えーと…どこにあるのかなぁ…あぁ、あったあったこれだ [ポケモンマスターを目指す旅]」 店員「46838万円になりまーす」 ドラえもんはのびたに見せてやろうと大急ぎで現代ヘ戻った のびた「あーあ…暇だなぁ…目が冴えちゃって寝れないや」 「ガラ」 のびたの机の引き出しが開いた 「あぁドラえもんどこ行ってたの?」のびたは言った 「フッフッフ…のびたくんこれをみろ!」 ドラえもんは不敵に笑いながら先程買った品物を差し出した 「ポケモンマスターを目指す旅…?ドラえもん!覚えててくれたの!」 「うん!みんなを連れてきなよ!」ドラえもんは言った 「わーい!ありがとう!ドラえもん!」 30分後 「みんな集めた?」 ドラえもんはのびたに尋ねた 「これでみんな集まったよ」のびたは元気よく答えた 「この蓄音機に自分達の自己紹介をしてくださいだって」 ドラえもんはポケモンマスターを目指す旅の説明書を読み上げた 「俺様の名前はジャイアン!力自慢で歌が得意だ!」と巨漢の少年が言い放った (ただの乱暴者だろっ)とのびたは心の中でジャイアンを皮肉った 「僕はスネオ。お金と知恵は人一倍あるよ」と口の尖んがった少年が言った (ずる賢いマザコンがっ)とまたまたのびたは皮肉った 「私は源静香。取り柄はないけど可愛いものが好きだわ」と整った顔立ちの少女は言った (君は取り柄しかないじゃないかしずかちゃん…)とのびたはハァハァした 「僕はドラえもん22世紀から来たネコ型ロボットだよ」 (どっちかっていうとタヌキ…ww)とのびたは心の中で笑った 「あとは君だけだよのびた君!」ドラえもんが急かす 「僕はのびた特技は射的と昼寝くらいかな」 「情けない奴www」スネオとジャイアンは笑った (い…今に見てろよ馬鹿どもめっ!お前らなんか…)のびたは嘲笑した 「それじゃあみんな、いいかい?」 ドラが尋ねる 一同「オッケー!」 ドラえもん「それじゃあ、ポケモンの世界へレッツゴー!」 ジョウト地方-ワカバタウン- 「ここは一体どこだ??」 回りには森しかなく、所々に建物が点在している感じだ のびたは辺りを見回す 「アッー!」 スネオが何かに気付き、声を上げた 「ジョウト地方ワカバタウン…?ポケモン金銀の世界なのか!」 ドラえもんは言った 「金銀?ざけんなアホダヌキ!俺エメとフグリとダイパしかやったことしかないぞ!」 ジャイアンがドラえもんを揺さぶる 「しょ…しょうがないじゃないか…買うまではわからないんだもの…」 「まぁまぁ…落ち着いて…」 スネオはジャイアンをなだめた 「…………ドラちゃん…ポケモンは?」 さっきから疑問に思っていたしずかは言った 「アッー!」 こともあろうにこのタヌキ、ポケモンの事を忘れていた 「ポ…ポケモンがいないと何も出来ないじゃないか…うわー!!」 ビビッたスネオは逃げ出した。 「スネオ!まてこのやろう!!」 ジャイアンはスネオをおいかけた 「ふぇ…どうすんのさドラえもんー!!」 のびたは泣きついた 「とりあえずジャイアンが連れ戻すまでここで待とう」 ドラえもんは言った 20分後 「おーい!!」 「あ、ジャイアンとスネオだ!」 第一声をあげたのはのびただ 「ん…よくみて!なんかいるわ!」 しずかが何かに気付いた。 スネオとジャイアンは脇にチコリータとワニノコを連れていた 「おー!!いたいた!」 息をきらしているジャイアン 「そ…そんな事よりそのポケモンは?」 のびたが尋ねる 「これはウツギ博士にもらったんだよ!」 スネオが元気よく答える 「とにかくこの辺りは野性のポケモンが出るから危ない、研究所にいこう」 ジャイアンが冷静に判断した 一同はよくわからないままジャイアンとスネオに案内された ウツギ研究所 しずか「綺麗な研究所ね…」 研究所には意味不明な試験管や色々な機械が置かれていた ジャイアン「博士!連れてきました!」 「おーお、それが君達の友達か。ん?二人もいるのか…」 頭の少し禿げた白衣の男が言った ドラえもん「なんでぼくが人数に入ってない!!」 怒るドラえもん 禿げ「ポ…ポケモンが喋った!!」 ドラえもん「僕は猫型ロボットだ!ポケモンじゃない!」 スネオ「博士…彼には事情があるんで…」 ウツギ「そ…そうか…それより三人もいるとなると…ポケモンが足りないな」 ウツギが頭を抱える。そしてすぐに 「よし!決めた!あの二匹を渡そう!」 「よし、君達ちょっと来なさい」 手招きするウツギ しずかとのびたとドラえもんは別室ヘ連れていかれた ウツギ「君達…ポケモンは持ってないよね?」 しずか「はい」 「ここにモンスターボールが3つある。君達三人で選んでくれ」 ウツギはボールを指差しながら言った のびた「えっ…いいんですか…?」 ウツギ「当たり前さ。ポケモンを持たない子供のために用意したんだ とりあえず三匹を出してみなよ」 それぞれがボールを開いた しずか「私は…ヒノアラシだわ!」 しずかはヒノアラシを引き当てた しずか「たくましいわね!」 ドラえもん「僕はなにかなぁ…」 ボムッ ドラえもんはエイパムを引き当てた ドラえもん「エイパムかぁ…」 のびた「僕はなんだろう…」 ボムッ のびたはトゲピーを引き当てた のびた「かわいいなぁ!よろしくトゲピー!」 こうして三人の手持ちは決まった ウツギ「ちなみにそのトゲピーとエイパムはシンオウ地方で捕まえられたものなんだ もしかしたら新しい進化の可能性があるかもしれない」 のびた「僕たちラッキーだったみたいだね。ドラえもん」のびたは嬉しそうに言った 「あ、そうそう君達に頼みがあるんだ」 ウツギは言った ウツギ「これをポケモンじいさんとこに持って行ってほしいんだ」 ウツギはタマゴを持ち出して来た。 しずか「これはなんなんですか?」 しずかが不思議そうな顔で尋ねた ウツギ「つい最近見つかったポケモンのタマゴなんだけど、 ある研究でポケモン爺さんに引き取ってもらう予定なんだ」 「任せてください!!」 のびたが元気よく答えた 「おいおい、そんな安請け合いしていいのか?」 ドラえもんが耳打ちした 「ポケモンをもらった恩があるじゃないか」 のびたもコッソリ答える 「それもそうだね」 ドラえもんは納得した ウツギ「引き受けてくれるのかい?」 三人「勿論!」 ウツギ「ありがとう!じゃあ頼むよ!タマゴはデリケートだからね」 ジャイアンとスネオを呼んで来て事情を説明した ジャイアン「そういうことならお任せ下さい博士!」 元気よく答えるジャイアン ウツギ「じゃあこれを…」 ウツギは何か差し出した ウツギ「はい!ポケギアとタウンマップ!」しかもちゃんと五人分ある のびた「い…いいんですか?」 ウツギ「勿論だよ!でもタマゴはちゃんと届けるんだよ」 一同「わかりました!!」 -ワカバタウン郊外- 「いやぁいい人だったなぁ」 ジャイアンが言った 「そんな事よりジャイアン、そのワニノコはどうしたの?」 ワニノコを指差しながらのびたは言う 「さっきスネオを追いかけた時に野性ポケモンに襲われたんだけど その時にウツギ博士が俺達を助けてくれたんだ。 そんでその後ウツギ博士に貰ったってわけ」 ジャイアンが得意げに話す。 「僕はチコリータを貰ったよ」 とスネオが言った かくして五人のポケモンマスターを目指す旅が始まった! 「バサバサ…」 遠方より鳥の羽ばたく音が聞こえた 「なんだろう…?」 のびたが辺りを見回す 「クエー!!」 四匹のぽっぽと一匹のピジョンだ 「あいつら!さっき俺らを襲った奴らだ!」ジャイアンが叫ぶ 「クソォ!あいつら!今晩のおかずにしてやる!」スネオが悍ましい表情で言う 二人はいち早くワニノコとチコリータを繰り出した ドラえもん「僕らも応戦だ!」 のびしずドラも素早く繰り出す。 「…………」 「ふぅーゲームとは全然チガウナぁ」ジャイアンが汗を垂らしながら言う 「やっぱ楽しいね」スネオが答えた 「えいっ!えいっ!」のびたはまだポッポと闘っていた 「…」 一同は呆れた スネオ「おーいのびた早くしろ!!」 スネオが怒鳴る 「あわわ…みんなとっくに終わってる…どうしよう…仕方ないゆびをふるだ!」 トゲピーは指を振った! 「ドーン!!」 トゲピーが繰り出したのは破壊光線だった その破壊力に一同は少しのびたに恐怖を覚えた のびた「エヘヘ…」 -ヨシノシティ- 「やっとついたぁ!!」 ジャイアンの表情が綻ぶ 「ポケモンじいさんの家はヨシノシティの上のほうだね」 スネオが方角を指し示す ポケモンセンターで休養し、一同はポケモンじいさんの家へ向かう… -ヨシノシティ郊外- 「♪とぅるる~」 ポケギアを聴きながら上機嫌に鼻歌を歌い歩くドラえもん 「そんなに楽しいの?ドラちゃん」 しずかちゃんが質問する 「このラジオたのしいよ~♪ホラ!あれ?なんか変な音がでるな…?」 「なんか嫌な音ね…」耳を塞ぐしずか 「あ!」 ドラえもんが何かに気付く。 「なんなのドラえもん?」 のびたがドラえもんに返す 「説明書読むの忘れてた!」 「ハァ?」 みんなしてハモった ポケモン「それじゃあ説明書を読むね ~ポケモンマスターを目指す旅取扱説明書~ (1.このゲームは3~6人で遊ぶRPGです) (2.最初のポケモンは必然的にウツギ研究所で貰えます) (3.秘密道具は使えません) (4.ポケモンにダメージを受けても致死量には至りません) (5.この世界は金銀クリスタルがベースですがあなたの行動次第では設定が変わります) (6.蓄音機で録音する自己紹介で使用ポケモンが変わっていきます) (7.チャンピオンになるだけがポケモンマスターではありません) [それでは貴方の無事を祈ります]…だってさ」 「なんでこんな大切な物最初に読まなかったんだよ!!」 怒鳴るジャイアン 「しょ…しょうがないじゃないか…忘れてたんだもん」 怯えるドラえもん 陽は落ちはじめ、森は夜になろうとしていた… 「暗くなってきたなぁ…」 ドラが呟いた 「今日はここで野宿にしない?」 しずかが提案する 「そうだね。疲れたし…」 ドラえもんが賛成する。一同は野宿することにした -夜- 「そろそろ眠くなってきたし寝ようかな…ァッー!」 ジャイアンが楳図かずおの漫画ぶりの驚き顔をした 木の上からホーホーが見つめていた 「あれはホーホー…捕まえてやるぞ!」ドラえもんが構えた。 ボムッ エイパムがとびだした「ひっかくだ!そして…モンスターボール!!」 ブルっ…ブルッ…カチャキーン… おめでとう!ホーホーを捕まえた! 「やったー!」 薄汚いダミ声で鼻水たらしながらドラえもんは喜んだ。 (クソッ…タヌキなんかが1番最初に捕獲しただと?ふざけるなっ!) そう思っていたのはスネオだった 「それじゃあホーホーも捕まったし今日は寝るとしよう」 そういってドラえもんは焚火を消した -朝- 「ふぁあ…よく寝た…」 目を覚ましたのはのびただった 「あれ…?しずかちゃんとドラえもんがいない?」 いたのはよだれ垂らしてデベソ剥き出しの剛田と骨川だけだったしかも寝ている 「しずちゃんとドラえもんはどこだろう…」 「あ、のびたくん!」 森の中からドラえもんとしずかが出て来た 「みて、のびたさん!ほら!」 しずかはオタチを抱きかかえていた 「し、しずちゃんそれどうしたの…ッ?」 「可愛いから捕まえちゃったっ」しずかがサラっと答える しばらくしてスネオとジャイアンも起き、再びポケモンじいさんの家へ向かった 「とうとう着いたなぁ!」ジャイアンが叫ぶ 「それじゃあ入ろうか」ドラえもんが丸い手でドアを開けた 「すみませーん」 「はいはい、わたしはポケモンじいさん。あんたらがウツギさんの使いかい?」 50代半ばだろうか、家の中なのに何故か背広を羽織っている 「そうです!それではこれ!タマゴです!」ドラえもんが差し出す 「おお!ありがとう!後はオーキドをまつだけじゃな!」 それから程なくして 「ガチャ」 「おろ?なんか客がいっぱいおるのう?」 世界的なポケモンの権威、大木戸幸成博士だ「こんにちは!」一同が挨拶する 「ウツギさんとこのトレーナーさん達じゃよ」 ポケじいがオーキドに言う 「ほほう!みんなとてもいい顔をしておる!それに…」 オーキドが間を置いて言う 「ポケモンを大切にしておる!キミらにこれを渡そうかの…」 「ほいポケモン図鑑じゃ!」オーキドが五個の図鑑を差し出した 「いいんですか?」ドラえもんが聞く 「勿論じゃ!君らみたいなトレーナーに使ってほしい!」オーキドが笑顔で答える 五人はポケモン図鑑を手に入れた! 「して、オーキドくん。これがタマゴじゃよ」ポケじいがタマゴを差し出す 「ほほう!これは見事なタマゴじゃ!それではワシはおいとまするかの!」 慌ただしくオーキドは去っていった 「嵐のようなじいさんだったなぁ…」ジャイアンがマヌケ面で言う 「そうじゃ君達!これからキキョウのジムに挑戦してみては?」ポケ自慰が言う 「それもそうだね…じゃあみんな挑戦するとする?」ドラえもんがみんなに尋ねる 皆はうなずいた 「ポケモンは一緒に居ても楽しいが、やはりポケモンバトルは楽しいぞ! でもポケモンの気持ちは考えねばいかんぞ! ポケモンの気持ちを考えないトレーナーはゴミクズじゃからな!」 ポケモンじいさんが皆にアドバイスする しばらく話をした後、一行は家を出た 「なぁ…ここからは別行動にしないか?」ジャイアンが提案する 「それもそうだね。みんなで競った方が楽しいし。」スネオが賛成する 「それじゃあこれからは別行動だ!」ドラえもんが言う みんなは散り散りになり、各々の道を進んだ! これからポケモンマスターを目指す真の物語が始まる! CASE1-ジャイアン- ジャイアンはいち早くキキョウシティについた。 (とりあえずこのままのワニノコで挑んでも負けるな…どうするか) そんなときある看板が目についた [修業する人も遊びにくるならよっといで、マタツボミの塔] (修業…?おお…いまの俺にもってこいじゃねぇか!) ジャイアンはマタツボミの塔へ急いだ -マタツボミの塔- 「おーい!修業したいんだけど!」 ジャイアンは塔内に響き渡るような声で言った 「む?修業者かい?それなら受付で名前を記入してくれ!」 一人の坊主が言った 受け付けで記入を済まし、ジャイアンは塔荒らしにはげんだ 凶暴なジャイアンと凶暴なワニノコのコンビは相性バツグンだった -塔屋上- 「ハァハァ…君、ポケモンの腕は充分だがもうちょっと優しくしなさい…」 マタツボミの塔の長老は言った ジャイアンはすばやく塔を攻略していた 「忠告ありがとよ!だけど負け犬の遠吠えにしか聞こえねーぜ!」 ジャイアンは穴ぬけの紐を使った! 「よっしゃワニノコのレベルも上がったしジムに挑戦じゃあ!」 「たのもーーーー!!!」 大きな声がジムにこだました 「なんだなんだ?」 アシメントリーヘアーに袴を着た青年が出てきた 「あぁ…挑戦者ね…」この男こそがジムリーダーのハヤトである 「さぁ勝負しようぜ!」ジャイアンが急かす 「まぁまて。見たところワニノコ一匹か…それじゃあ1VS1だな」 ハヤトが闘技場へ案内する 「それではこれからハヤトVS剛田タケシの1VS1を始めます!」 審判の合図と共に二人の闘いが始まった! 「いけピジョン!」ハヤトが繰り出したのはピジョンだった 「いけ!ワニノコ!」ジャイアンもすかさず繰り出す 「ピジョン!どろかけ!」 「ワニノコ!みずでっぽうで掻き消せ!そしてピジョンの懐へ飛び込め!」 攻撃を阻害し、ワニノコはすばやくピジョンへかかった 「ワニノコ!ひっかきまくれ!」 「なに!たかがひっかくなのにこの破壊力は…!」 ハヤトがたじろく。 「ワニノコ!みずでっぽうでとどめだ!」 ブシャーッ! ハヤトはあっけなく負けた 「君の勝ちだ…このバッジを受け取れ…」ハヤトがバッジを渡す 「やりぃ!思いの外弱かったぜ!」 まったく礼儀のないジャイアンだった CASE2-スネオ- 「むぅぅ…」 スネオは悩んでいた。 何故なら飛行タイプ使いのハヤトにチコリータでは相性が悪いからだ (どうするか…ん…?)スネオにある看板が目についた [イワークあげるのでマタツボミください] (ポケモン交換…イワークは岩タイプ…飛行には有利…) スネオはイワークを譲り受ける事を決心した -31番道路- 「クソッ!なんで捕まらないんだ!」 スネオはなかなかマタツボミが捕まえられず、焦っていた 「何故あのアホダヌキや馬鹿女に捕まえられて俺に捕まえられない!?クソッ!」 そんな事言ってると聞き馴染みのある声が聞こえてきた 「あれーホーホー?どこいったー?」 (この胸糞悪いダミ声はドラえもんだなぁ…?) スネオの元へドラえもんのホーホーが舞い降りてきた (ん…まてよ?こいつを使えば………悪いなタヌキ。このホーホー借りるぜ) スネオの顔は醜く、汚く歪んだ 「ホーホー!マタツボミにさいみんじゅつ!」 スネオはドラえもんのホーホーの催眠術を利用してマタツボミをゲットした 「へへ…ありがとよ…ドラえもん…さて…」 スネオの顔はまたもや醜く汚く歪んだ。 「いけ、チコリータ、ホーホーに体当たりだぁ!ヒャハハ!」 スネオは散々いたぶった後、道端にホーホーを捨てといた 「それじゃあイワークとマタツボミ交換ね」交換の依頼主は言った。 「あぁ!よろしく頼むよ」スネオは機嫌よく答える 「チチチチチっポルルーン」 イワークがおくられてきた!イワークをかわいがってね! 「ありがとよ」依頼主は礼をいい、その場を去った 「さて、イワークも手に入れたしあとはハヤトをボコるだけだな」 スネオはジムヘ向かった 「なんだなんだまた子供か…」ハヤトは言った 「僕の前に誰かきたんですか?」スネオが尋ねる 「あぁ小肥りの少年だよ」 (ジャイアンか…!)スネオは察したそしてなんなくハヤトを蹴散らし、ジムをでる 「さてバッジも手に入れたし、次の街へ向かうか…」 スネオがポケモンセンターを出ようとしたそのとき 「あれは…」 スネオの視線の先にはジャイアンがいた スネオの顔は醜く汚く歪んだ CASE3-ドラえもん- ドラえもんはみんなと別れた近辺でレベルあげにいそしんでいた 「ふぅ…修業しつかれたね。」 ポケモン達はクタクタだった。エイパムが露骨に舌を出している 「それじゃあみんな手分けして食料探ししよう!集合場所はここね!」 ドラえもんとポケモンは散り散りになった -60分後- エイパムとドラえもんはとっくに戻って来ていた 「あれーホーホーどこいったー?」 返事はない 「ホーホー遅いなぁ…ちょっと探しに行こうか」エイパムと共に探し始めた -20分後- 「ホ、ホーホー!」 ホーホーは見つかったものの、ボロ雑巾のように道に転がっていた 「誰がこんなひどいことを…許せない!」 そんな時のびたが急ぎ足でゲートを通るのが見えた 「ま…まさか…のびたが…いや…そんなはずが…」 ドラえもんは動揺していた 「落ち着け…ドラえもん…のびたがそんな事するはずない… とりあえずポケギアのラジオを聴いて落ち着こう」 ♪♪♪~ 「はぁ~…この変な音波たまんないなぁ~…心地よい…」 ……この音波が自分の体を蝕んでいると、ドラえもんはまだ知らない… キキョウシティ 「とりあえずポケモンセンターへ!」 ドラえもんはボロボロになったホーホーを抱えてポケモンセンターに入っていった 「ふぅ…それじゃあジムに挑戦しようかな」 その瞬間 「ドガーーーン!!!」 いきなりのマタツボミの塔が崩れ落ちたのだ。 「あれは…!」 ドラえもんは見逃さなかった。マタツボミの塔からのびたが急いで出ていくのを 「の…のびた…!おまえが崩したのか…?おまえはそんな悪人だったのか…?」 ドラえもんはとりあえずジムに挑戦し、 催眠術を駆使してハヤトに圧倒的勝利をきめた 「ハヤト認定トレーナー…ジャイアンスネオのびたドラえもん…ジムには挑戦ずみ…」 ドラえもんは決めた。のびたの目を覚まさせると。そして報復をすると -CASE4-のび太 のびたは近くの湖で水浴びするしずかに見とれていた 「しずかちゃん…はぁはぁ…」 「誰!?」しずかが叫んだ (ばれた!)のびたはその鈍足で全速力で逃げた 「はあはあ…危なかったな…あれは…?」 視線の先にはスネオが歩いていた 「あいつに近づくとまずいな…あいつ変に勘がいいから…」 のびたは草影にかくれて、しばらくしてキキョウシティへ向かった しかしドラえもんがホーホーを見つけた瞬間にゲートに入ってしまったため、 のびたは犯人と勘違いされてしまった -キキョウシティ- 「とりあえずジムに挑戦だな」そう言って、のびたはジムに入った 「挑戦だな?よしこい」ハヤトは素早く闘技場へ案内した 「ではのびたとハヤトの1VS1はじめ!」審判が合図する 「ピジョン!風起こしだ!」 「トゲピー!ゆびをふる!」 トゲピーのきあいだめ! 「なにやってんだよトゲピー!」のびたは焦った 「フン!今までの奴らはもっと骨があったぞ!かぜおこし!」 「ああ、やばい…トゲピーの体力が…くそ!ゆびをふる!」 のびたは賭けにでた チュドーン! トゲピーはカミナリを繰り出した! 「あぁ…ピジョン…」 のびたは偶然出たカミナリで勝利を収めた [修業する人も遊びにくるならよっといで、マタツボミの塔] 「へぇぇ楽しそうだな…」 のびたはマタツボミの塔に行くことにした -マタツボミの塔内- 「それではこちらの用紙に名前をかいて下さい」受け付けが指示する 「えぇ~?」字を書くのが面倒なのびた なんだかんだで受け付けを済ました -20分後- 「何もないじゃないか!つまらない!帰る!」のびたは出ることにした 「どうせだからこのもろい柱に落書きをしておこう」 [のびた参上!] 「グラグラ…」 (なんか揺れが激しいな…)のびたは疑問に思った 「おーい崩れるぞー!」一人の坊主が言った 塔内はパニックとなった。のびたも流される様に外へ出た そしてその後すぐ チュドーン!!! 塔が崩れ落ちた 「はぁはぁ…なんだったんだ…」汗を垂らしながらのびたは言った 「おーい塔を崩した犯人はあの眼鏡だぞ!」一人の坊主がさけんだ 「え?」のびたはマヌケ面で顔をしかめた それもそのはず。のびたは塔を崩すような事はしていない だが、反射的にのびたは逃げた 「そいつを捕まえろー!」追っ手は手を緩めない (な…なんで僕が…?)鼻水を垂らしながら逃げるのびたはそう思った -CASE5-しずか しずかは近くの湖で水浴びをしていた。 「あんな冴えないガキ共となんか行動なんか最初から嫌だったのよ」 しずかは何かに気付いた 「誰!?」しずかは水をかけた 逃げられたものの、しずかには必死で走るのびたの後ろ姿が見えていた 「あのクソメガネ…たたじゃおかねぇ…」しずかは怒りにうち震えていた そしてしばらくレベルあげをしてからキキョウに向かった -キキョウシティ- 「のびた…どこだ…?」しずかは看板の前にいるのびたを見つけた 「!」すぐに仕留めようとしたが様子を見ることにした (どこへいく…)しずかはバレないようにのびたについていった -マタツボミの塔内- (こんな塔でなにをするつもりだ…?) そんなときこんな注意書きを見つけた [真ん中の小さい黒い柱を抜かないで下さい!危険です] しずかはひらめいた (この柱を抜いて塔を倒壊させ、奴に濡れ衣をきせてやる!) しずかは誰もいないことを確認し、行動に移った チュドーン!! マタツボミの塔は崩れた (ククク…作戦通り…)しずかは不敵に笑った 「一体だれがこんな事を!?」長老が泣きながら言っていた 「私…犯人しってます…」しずかは演技した 「何…本当か!?」長老が食いつく 「はい…眼鏡をかけた男の子でのびたって名前です…」 「おい!来訪者名簿をしらべろ!」長老は叫んだ 「確かに名前があります!のびたという名です」助手らしき坊主が答えた 「そういえば…彼様子がおかしかった…字を書くだけなのに露骨にしぶってたし… 何より、ポケモンを連れていたのに見学しかしてなかった!」 受け付け役が言った 「のびたか…そいつを今すぐ捕まえるんだ!」長老は指示した (作戦成功!)しずかは心の中でガッツポーズをとった 「それじゃわたしはこれで…」しずかは去った 「おー!君!ありがとう!そうだこの技マシンを受け取ってくれ!」 何も知らない長老は真犯人に礼を言った揚句、技マシンを渡した 「ありがとう…クッ」しずかは小さく笑った その後のジムもなんなく勝ち、しずかは次の街へ向かうことにした 現在の状況 ジャイアン(ワニノコLV17) スネオ(チコリータLV15イワークLV12) ドラえもん(エイパムLV15ホーホーLV17) のびた(トゲピーLV15) しずか(ヒノアラシLV13オタチLV18)
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のび太「ドラえもん……あのね」 ドラえもん「君の言いたい事はわかる、把握した」 僕が話そうとしたことをドラえもんは即座に止めた。 長い仲だ、お互いの考えていることは大体分かる。 ドラえもん「ほら、ポケモンの世界に行きたいんだろう?」 ドラえもんはポケットから道具を取り出した。 いったい何だか良く分からなかったが別によかった。 のび太「流石だ、ドラえもん」 愛想の欠片も無い会話を終えた後、僕はいつのも空き地へと向かっていた。 皆も誘うと思ったのだ――― スネオ「で、ボク達がポケモンの世界に行くと?」 スネオは僕の話を聞いた途端にすぐに聞いた。 のび太「もちろんだよ、ドラえもんの道具で遊びに行くんだ」 今度はジャイアンが話しかけてきた。 ジャイアン「じゃあ俺も行かせて貰うぜ」 のび太「いいとも、人は多い方が良いし……後はしずかちゃんだ!」 ジャイアンのスネオに話を終えた後、僕はしずかちゃんの家に走っていった。 のび太「しずかちゃ~~ん!!」 静香「あら、悪いけど私これから習い事………」 玄関を開けながら叫んだけどしずかちゃんの一言で僕のテンションは崩壊した。 ………僕はとぼとぼと帰路に着いた。 (ん?……あんまりアイツは呼びたくないけど仕方ないな……出木杉を呼ぼう!) 今度は出木杉の家へと走り出した。 肺が爆発するかと思った。 ドラえもん「……これで全員?」 狭い部屋に男たちが集結する。 ……学校のマドンナは居なかった。 のび太「あぁ……それよりドラえもん、早く行こう!」 ドラえもん「ん、待って………そう、これ!」 ドラえもんは後ろの方から道具を取り出した。 これがポケモンの世界に行く鍵だ。 ドラえもんがカチカチと短く操作した後、僕たちは新しい世界に立っていた。 ……ポケモンの世界だ。 ドラえもん「あ、とりあえず皆冒険しに来たんだよね?それじゃあ…… この図鑑とランダムに選ばれたボールだよ」 ドラえもんはまたもポケットからボールとポケモン図鑑を取り出した。 僕たちは色様々なボールを受け取り、中身を見ようとした。 出木杉「ちょっと待って……自分の手持ちを見られるのは少し嫌だな……」 ジャイアン「俺は別に……」 スネオ「ジャイアンにはデリカシーが無い」 次の瞬間ジャイアンはスネオに馬乗りになっていた。 スネオとジャイアンを放置して僕らは話を進めた。 のび太「え~と……この世界のルールとしては、 誰かがチャンピオンになればゲーム終了なんでしょ?」 ドラえもん「その通り、……でも誰かがチャンピオンにならないと 帰れないんだ……」 出木杉「それなら僕が勝って見せるよ……」 くそぉ~出木杉め……こんな時こそ格好良いんだから……。 ドラえもん「じゃ、皆バラバラになって行くよ!」 ドラえもんの掛け声と共に僕らは始まりの地を後にした。 のび太「………で、このシンオウ地方には珍しいポケモンがいっぱい居る訳なのね」 僕は各地に居る人たちから情報収集していた。 ……正直恥ずかしい。 のび太(そうだ……まだポケモンを見てなかったな……) 僕は人気の無い所にまで来ていた。 此処に来ればどんな凶暴なポケモンでも特に被害は無いだろうな。 モンスターボールを空けた瞬間僕は腰が抜けることになる。 のび太「あわわわわわわ………何でこんなポケモンがボールに……!」 僕のボールから出てきたのは緑色の体、体に描くようにある黄色い線 長い尾と体、目は赤い……何処かで見たことがある龍のポケモンだ。 のび太「………これレックウザってポケモンだよね……… あっ!は、早く確認しなきゃ…!」 僕は慌てて図鑑を開けた。 しかしレックウザと入力し、検索しようと思ったところで気がついた。 のび太(確かレックウザはホウエン地方のポケモンだから…… このシンオウ図鑑にあるはずが……) またも僕は驚くことになった。 のび太「図鑑説明が有る…………つまりこれは全国図鑑……!」 僕はパニックに陥った。 目の前にはとぐろを巻いた巨大な龍。 手には有る筈も無い物を握っている。 のび太(落ち着け、僕……このレックウザが使えれば僕は…… ジャイアン達にも復讐できる!) 僕の心に黒い考えが浮かぶ。 のび太「レックウザ!ドラゴンクローだ!……ってあれ?」 レックウザは僕の言うことを聞かずに居眠りを始めた。 まさか……こいつは人から貰ったポケモンなのか? 僕は少しガッカリした。 まぁ晴れて僕は一人だけ伝説のポケモン(しかもレベルが半端無い)を 従えることに成功した。 でも使えない……… とりあえず使えないレックウザをボールに戻し今日は宿で眠ることにした。 ジャイアン「こ……これが俺のポケモン……」 俺のボールから出てきたのはカバだ、カバ。 ジャイアン「こんなマヌケそうなポケモンが俺のパートナー………」 正直ガッカリした。 もっと格好良くて強いポケモンだと思ったのに……… 俺はため息をつきながら宿に帰ることにした。 まだ昼だが何か疲れた。もう寝よう。 一方スネオは2人とは違い、先へ進んでいった。 スネオ「僕のパートナー、フカマル……とんでもないポケモン貰っちゃったなぁ……クフフフ」 自分でも分かるほど笑いが止まらない。 さっき除いていたがあのジャイアンはカバだカバ。 ボクのドラゴン……もといフカマルが負けるはずも無い。 そして何より…進化したらかの凶暴なガブリアスになる! スネオ「遂に僕にも運が来たぁぁあああああ!あのジャイアン共を叩きのめしてやるんだ!」 ボクは快調に飛ばし、コトブキシティまで進むことができた。 現在状況 のび太 レックウザLv90 ジャイアン ヒポポタスLv5 スネオ フカマルLv9 ドラえもん ? 出木杉 ? 注釈 主人公の圧倒的最強を目指したとの事 もちろんレックウザを操ることは現在は不可能… ドラえもん「……ペンギン……」 ボールから出てきたのは僕そっくりのポケモンだ。 図鑑で確認したところポッチャマというらしい。 ドラえもん「水タイプのポケモンか……水タイプの優遇っぷりは凄いからな……」 弱点2つ、抵抗4つと基本的に優れているタイプだ。 ドラえもん「まぁ…しばらくは安心出来るだろ」 僕は始まりの地を後にし、コトブキへと向かった。 出木杉「で……この筋肉野郎が僕のパートナー……」 僕のボールから出たポケモン、それは筋肉隆々のワンリキーだ。 知的な僕には似合わないが……まぁ良いだろう。 1つ目のジムは簡単にクリア出来そうだ。 大体ポケモンは道具でしか無い……ジム毎に有利な手持ちに変えればそれで済む 四天王戦でも言える事だ。 出木杉「せいぜい楽しみながら行きますかね?」 ぽつりと吐き、また歩き出した。 傍らには後に捨てられる事になるワンリキーが居た。 ジャイアン「カバだけど頑張るか……」 ようやく決心が着いた。 しかしもう正午を軽く過ぎた。 一日中寝ていたようだ。 ジャイアン(大体ドラえもんのボールが不公平なんじゃないか?…ったく) 実はその通りである。 現にのび太はレックウザを手にしているわけだから。 俺は皆との遅れを取り戻すために急いで街へと向かっていた。 スネオ「そんなに急いでどうするんだい?」 俺を引き止めたのは俺が良く知る人物、スネオだ。 ジャイアン「お前……何の用だ?」 スネオ「折角何でバトルでも…と思いましてね」 スネオはやけに気持ち悪い口調だ。 俺に勝つつもりで居るのか……? ジャイアン「良いだろう、お前をギッタギッタに叩きのめして俺の配下にしてやる」 スネオ「そんな役回りはもう面倒何だよ!行け!フカマル!」 スネオのボールからは見たことも無いポケモンが繰り出される。 ジャイアン「俺に口答えするつもりか!?殺してやる!行け!ヒポポタス!」 スネオ「ひゃーーーwwwやっぱりカバだぁwww」 スネオは腹を抱えて笑い出した。 くそ……絶対に殺してやる! ジャイアン「速攻で殺せ!噛み付くだ!」 スネオ「そんな力押しじゃあボクには勝てない、砂掛けで命中率を下げろ」 小賢しい攻撃だ……。 俺のヒポポタスはどんどん視界を奪われていく。 スネオ「攻撃当たらないんだねwwじゃ、サヨナラ」 スネオの命令の後にあのポケモンがヒポポタスに止めをさした。 ジャイアン「そんな……俺が負けるなんて……!」 俺はその場に立ち尽くしていた。 スネオ「いや~やっぱり馬鹿だったねジャイアンは~」 ボクは優々とコトブキシティを歩いている。 今は清々しい気持ちだ…何せあのジャイアンをボクの手でやっつけたのだから。 スネオ(まさかヒポポタスの特性も知らなかったとはね…… こっちは最大限に利用させて貰ったのに 良い金蔓が出来たかもな……クフフ アハハハハハハッハハハハハハハハ) 最後の方は声に出てしまった。 周りの人たちがボクを避ける様に歩いていく。 スネオ「何だい!ボクが未来のチャンピオンと言うのに……まぁいいかな」 ボクは次の街、そしてジムの在る場所、何とかシティとやらに進んでいた。 もう名前は覚えてられない。 のび太「言うこと聞けよこの蛇野郎!」 ………また居眠りを始めた………。 のび太「くそぉう!何で僕の言うことが聞けないんだ!…… もし聞いてくれたら僕が一番なのに!」 まったくその通りだ。 レベルさえ半端無いのに今前に居るポケモンはあくまでも伝説のポケモンだ。 一度暴れでもすれば街の一つや二つは軽く破壊出来る程の力の持ち主だと言うのに――― 僕はただひたすら惨めな思いをしていた。 コイツが言うことを聞いてくれないと何時まで経っても先へ進めないからだ…… はぁ……鬱だ。 現在状況 のび太 レックウザLv90 ジャイアン ヒポポタスLv9 スネオ フカマルLv10 ドラえもん ポッチャマLv8 出木杉 ワンリキーLv9 ジャイアン「糞…!スネオの野郎……!この俺様を負かすだと!?」 俺は一人立ち尽くしている。 悔しくて…悔しくて堪らない。 ジャイアン「絶対…!今度こそは勝ってやる!」 決意した途端声を掛けられた。 出木杉「うるさいんだよ、武君」 ジャイアン「…出木杉……!」 ジャイアン「今俺に突っかからない方が身のためだぜ…」 出木杉「スネオ君ごときに負けたくせにかい?」 ジャイアン「何だと…!?勝負だ!行け、ヒポポタス!」 頭に一気に血が上る。 後先考えないでの行動だった。 ジャイアン「また…負けた……」 俺は四つん這いになり挫折のポーズを取る。 出木杉「良い経験値にはなったよ、じゃあね」 出木杉はそう言い残すとコトブキへと歩いていった。 ジャイアン「次は…次こそはっ!」 俺は日が暮れそうな空に叫んだ。 のび太「もう嫌だ…死にたい…ハァ……」 2日間もこんな感じだ。 いい加減嫌気がさす。 のび太(でも偶に言うこと聞くからな……案外行けるのかも…) 確かにレックウザのレベルは高いし、能力値も高い。 序盤の敵にやられるはずもない。 少し自信が沸いて来た。 僕の予想通りだ。 時間は掛かるものの、 殆ど1発の攻撃で済んでしまう(その代わりレックウザの周りは焼け野原になるが) のび太(行ける…これならジャイアン達にも勝てる!) 僕がそう思った矢先、一番会いたかった人物が現れた。 ジャイアンだ。 ジャイアン「のび太か…のび太ならヘタレだし……勝てるな…」 ぼそぼそと呟くジャイアン。 何かあったんだろうか……いつもの元気が無い。 ジャイアン「やい、のび太!俺様と勝負だ!」 のび太(レックウザ使ったらジャイアンどうなるかな…… でも此処で使えばジャイアンに少なからず僕が強いということを示せる!) 実際僕がレックウザを使うとなるとジャイアンの口からドラえもんへ そしてボールは奪い取られる……そんなことはちっとも考えもしなかった。 のび太「良いよ」 ジャイアン「じゃあ行くぜ!行け!ヒポポタス!」 慣れた様に叫ぶジャイアン。 …練習でもしたんだろうか? のび太「怪我しても知らないよ?」 ジャイアン「何言ってやがる!早くポケモンを……」 ジャイアンは今にも沸騰しそうだ。 僕は慌ててベルトからボールを掴み取った。 のび太「行け、レックウザー」 拍子抜けな掛け声と共に現れたのは伝説のポケモン。 ジャイアンは腰を抜かしそうだった。 のび太「後は好きにやってくれ」 ジャイアンはもう真っ白に燃え尽きていた。 ……立ち直れるのかな…… ふと疑問が過ぎるが僕は先へと進みだした。 ジャイアン「もう…やだ……」 ドラえもん「ポッチャマ!泡攻撃だ!」 ポポポポと音がし、ポッチャマの口からは大量の泡が噴射される。 ドラえもん「よし!コイツは倒したぞ!」 僕は今砂浜で修行している。 ここなら人もあまり居ないしのび太君達と出会うことも無い。 もし出会ったらすぐにバトルを申し込まれるだろう…… 僕はポケモンバトル…特に対人戦は少し嫌いだった。 ドラえもん(ん?……雲行きが怪しいな…そろそろ帰ろうか) さっきまで良い天気だったのに急に空が黒くなる。 暗雲…って奴なのか…? ドラえもん「ポッチャマ、戻れ」 短く言い、ポッチャマをボールに戻す。 しかしその間にも天候はどんどんと狂っていく。 今度は雷まで鳴り始めた。 ドラえもん「早く帰ろう…」 早歩きで砂浜を離れようとした時だった。 急に海の波が僕に向かってきた。 ドラえもん「え、ちょ…うわぁぁあぁぁあ!!」 僕は海に飲み込まれた。 そこから意識は無い…………… 現在状況 のび太 レックウザLv90 ジャイアン ヒポポタスLv9 スネオ フカマルLv11 ドラえもん 行方不明 出木杉 ワンリキーLv12 次へ